皆にあったものは私にはない
珍しく私は一人で買い物をしていると
たまたま八千代が走ってるのが見えた
こんなとこでランニングか、大変そうだな、と思ってると
私を見つけるなりこっちに来て抱きついて来る
「うぇ!?な、どうしたの八千代!」
「・・・・匿って」 「は?」
「いいから私を匿ってよ雲母!!!」
「ちょ、何言って・・・・ああもう分かったわよ!」
私はとりあえず八千代を引っ張って
人目の付かないような場所に行く
さすがにちょっと全力疾走したので
かなり息を荒げてしまったが
八千代はすぐに息を整えて頭を下げる
「ごめんね雲母、急にこんなことお願いしちゃって」
「どう・・・・した・・・・・のよ・・・・・急に・・・・・ゼェ・・・ゼェ」
「えっとね、ちょっと言えないことだから・・・・」
八千代は目線を逸らし
まだ息切れしている私を置いて逃げようとしている
私は八千代の腕を掴み止める
「ちょっと待ちなさいよ!そうやっていつもいつも隠すのほんとやめて!」
「き、雲母、でも・・・・」
「でもじゃない!教えなさい!これは命令よ!」
「今日雲母怖いよ・・・・・分かった」
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「はぁ!?再婚!?」
今日は恋愛は高杉君と遊んでるらしいので
近くの喫茶店に来てるのだが
八千代の親がまた再婚するらしい
え?なんの話かって?あ、ごめん
実は八千代の親は物心のつく頃から離婚しているらしい
そのあと母親の方に引き取られたみたいだが
その母親の方が別の男性と再婚することになったらしい
八千代は実は父親の方がいいらしく
この再婚には猛反対したらしいが
これも八千代のため、と言って聞かなかったらしい
実は少し昔からその話は出ていたらしく
時折私と北条先輩に相談していた
「私反対したけど全然話聞いてくれなくて、いざとなったら父さんの方に行こうかなって」
「でもそれでなんでこんなとこまでにげてきたのよ」
「私がかあさんにそう言ったら怒られて。私もムキになって家出しちゃったの」
確かに八千代の気持ちも分かるし
私もその立場ならそうしてるかもしれない
私はどうしたものかとコーヒーを飲むと
「良い方法があるわよ〜♪」
急に後ろから声が聞こえたので
コーヒー飲みながら振り返ると
見覚えのある女性が面白そうにニコニコ笑っている
八千代が思わず立ち上がる
「良い方法ってなんですか!」
「落ち着いて〜♪詳しくは私の店に来てね♪」
女性はそう言って私に名刺を渡す
私はその名刺を見てコーヒーを吹き出す
「うわ!汚いよ雲母!」
「ゲホッゲホッ!あ、あんた!なんでいるのよ!」
「なんでって悩みがあればいつでも現る♪それが私でしょう?きーちゃん♪」
本当に久しぶりだったので
すぐには気づいてなかったけど
こいつは私の幼馴染の綿貫知沙だ
悩んだ結果八千代編となりました
綿貫知沙が分からない場合は
初恋の先輩、という題名の話を読み返すと思い出せるはずです
この八千代さんの家庭事情は実話を元ににしています
といっても展開は全然オリジナルだけどねw




