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無理しなくていいんだよ

貴重な夏休みを満喫してた時

急に高杉から『話がしたい』と連絡が来て

珍しく悩んでる様子だったので

姉さんを連れて飲食店に来ていた

高杉はしばらくコーヒーを飲んで無言だったが

すぐに口を開いた


「俺就職志望だったんだけどさ、この進学校じゃ就職先はあまりねぇって言われたんだ」


「そりゃそうでしょ。あってもギリギリ公務員とかしかないもの」


そうだったのか、知らなかった

やばい、俺も就職危ういかも・・・・


「それでよ、先生から警察になってみないかって言われたんだ」


・・・・警察?

もしかして百華さんの母親に会ったからかな

ていうか先生はなんでそんなこと知ってんだ?

俺が余計なことを考えてると勝手に話が進む


「別にいいじゃないの?就職先探してるなら問題ないじゃない」


「そりゃそうなんですけど、俺帰宅部だから他の奴らに体力負けしませんかね?」


「でもあなたよく他の部活の助っ人頼まれてるじゃない。だから部活に入れない、とか色んなスポーツで鍛えてるから自信があるって言えばどうにかなるわよ」


さすが大学生と言うべきか

姉さんは的確なアドバイスをしてくれる

こういう時はマジでこの女神様は役に立つ

すると後ろから声が聞こえた


「おや?君達は先日神宮寺家の結婚に殴りこんだ人達ではないか」


俺は振り向くとそこに不敵な笑みを浮かべている

大谷さんがいた。相変わらず目元が見えず

なにを考えているか分からない


「大谷さん、ここに来るんすね」


「たまたま通りかかっただけだよ。それより悩み相談してるってところかな?僕にも聞かせてくれるかい?」


俺は大谷さんに事情を説明すると

さらに不敵な笑みを浮かべる

この人本当に不気味だよなぁ・・・・


「それは面白い提案だ。呑んでみても問題ないと思うがね?」


「それはそうなんすけど・・・・」


「君は警察になれるかじゃなく、家族のことで悩んでる・・・・そうだね?高杉君?」


「え!?なんでそんなこと分かるんすか!?」


「先日の君の行動や言動から性格を考えるとそんなことぐらい分かるよ」


いや普通分からない

この人怖い。切実に

俺は姉さんを見るが苦笑いしている

さすが湯婆姉さんの知り合いね、と言いたいらしい


「たしかに俺の両親は共働きしてるから警察ともなると遠い所に行く事が多いし、逆に負担かけるんじゃないかなって」


俺はその言葉を聞いて違和感を感じた

本当に高杉が望んで考えているのか?

俺は高杉の目を見て口を開く


「なぁ高杉。無理しなくていいんだよ」


「え、俺無理なんてしてねぇよ」


「お前は親のことばかり考えすぎだ。いや、それでいいんだけどさ。親は子供が成長していくのが一番幸せと感じてくれるはずだ。その子供がしたいことがあるって言うならどんなに負担かけることになっても喜んでくれるんじゃないかな」


俺は高杉にそう言いかける

高杉はしばらく後ろ頭をかいて考えていたが

考えすぎか、と呟いた

すると姉さんが立ち上がり高杉を抱きしめる


「まあいざとなったら私がなんとかしてあげるわよ。看護師と警察なんていい夫婦じゃない♪」


姉さんは笑顔でそう言うが分かってるのだろうか

それ、普通にプロポーズということを

しかし高杉はそんなことに気づかず

そうですね、とだけ呟いて抱き返した

次回は八千代か雲母かどちらか編です

まだ決まってませんw

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