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きっとなかった光


神宮寺さんの家に着き

俺たちは一番セキュリティが厚い部屋に来ていた

雲雀さんと真里奈さんが百華さんの着替えに手伝ってる間

百華さんの母親に詳しい話を聞いていた

どうやら抜け出すと言いだしたのは母親らしい

理由は前回言っていたので割愛するけど(何言ってんだ俺)

とりあえず犯罪を犯したも同然である

だがそこは警本部長であり神宮寺財閥のおかげか

全然ニュースになった様子はなく

ただ中止となっただけで済んだらしい


「あなた達まで巻き込んでしまったこと、改めてお詫び申し上げます」


「気にしないでください!俺たちはやりたくてやってるだけですから!」


俺と高杉が百華さんの母親(略して百親)の土下座を必死に止める

しかし頭を上げる様子はなく焦ってると

北条さんが口を開く


「戦ってる間で気づいたんだけどよ、あんたらの父親は来なかったんだな」


「ええそうよ。私だけでいいって言ったら任せるって言ってくれたから」


「え、じゃあ父親がこれを知ったらやばくないですか!?」


「そこまであの人は硬い人じゃないわ。一度も百華が拒否しなかったからこうなったのであって、ちゃんと話せば分かってくれるはずよ」


百親がそう言った瞬間に

俺の後ろでドアが開く音がする

確か百華さん達が着替えてる部屋は別の場所だった

てことは・・・・


「随分と賑やかだな。どういうことか説明してもらおう。百華。一千莉」


一千莉、というのはおそらく百華さんの母親だろう

母親がたじろいてると着替えを済ませた百華さんが俺たちの前に立つ


「ごめんなさいお父様。でも私、やっぱりあの人とは結婚出来ない!私は財閥のこととか考えず普通の好きな人と結婚したい!それじゃあ駄目なんですか!」


百華さんの父親は最後まで話を聞いた後

表情一つ変えずに口を開く


「ではなぜ今まで拒否して来なかった」


「たしかにきっかけはお母様だった。そして私は皆に救われた」


百華さんはそう言って俺を見る

涙目で、声も震えている

俺は百華さんに近づき、落ち着かせるために頭を撫でる

雲雀さんと真里奈さんも百華さんにハグをする

すると震えが収まり、女子二人の手を握りながら話を続けた


「なんでもお父様の言う通りにしていた私はなんでも完璧にしてきました。そのせいか友好関係も築けずずっと一人ぼっちだった。でもこの人達は私をお嬢様という視点で見ず、一人の女の子として見てくれた。私を御曹司としての百華でなくしてくれたのは皆なの」


百華さんはそう言って深呼吸をする

すると今度は北条さんが百華さんの言葉を遮った


「父親であり御曹司としての立場なら分かるだろ?その辛さが。どんなに上の立場でも上だから権力に溺れるのではなく、普通の人間として生きたいって奴もいるんだよ」


「・・・・私は勘違いをしていたようだな。大きくなったな百華」


「お、お父様?」


「百華、一千莉、そして友達の君達にもお詫びしよう。娘達の意見も聞かず私の意見だけを強制し、巻き込んだこと申し訳ない」


「お父様、そんな頭をあげて」


「百華。君の覚悟は見届けた。これからは自由にするといい。私の金と権力をどれだけ使おうと構わん好きなように生きてみるといい。まぁ結婚から逃げ出した君を拾ってくれる男がいるのかは疑問だがね」


「お父様・・・・!ありがとうございます!」


こうして百華さんの結婚は無事中止となり

俺たちは神宮寺家で大量のご馳走をいただいた

次回は高杉編となります!

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