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18 最後の告白(犯人)

 五人目の処理には失敗してしまう。だから、いかに無能な刑事たちにも、いい加減事件の唐栗が見えて来たのではないか。まあいい。わたしには逃げおおすつもりはない。連鎖は円環を成して終わるのだ。最初のわたしが最後のわたしに戻ったところで……。けれども、わたしの心の半分が泣いている。出会ったのは偶然だが、互いの発する同類の匂いを敏感に感じ取る。だから惹かれ合ったのは必然だ。無意識の作用か。それで幕引きを心中と決める。処理予定の小学生の血を供え物にすれば良いだろう。だが、そのときにもしもう一人が現れたら、それはただの処理となる。心中は無理だ。さすがのわたしにも、人の心をそこまでのコントロールする術はない。よって、それがどちらに転ぶのかを不確定要素(愉しみ)とし、わたしは最後の計画を開始する。

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