剣聖幼女と転生奴隷な俺の、あざとい事件簿

　青年・野津貴志郎（のつ・きしろう）は確かに不治の病で死んだはずだった。
　だが死の後に覚醒した彼が得たものは、淡い記憶の向こうの恋心、剣と魔法の新たな世界、そしてあざとい狐耳狐尾の水干幼女であった。
　異世界のようで異世界で無く、転生のようでそうでもない、そんなフワっとした立場のまま、貴志郎は幼女との取引に応じて市民権を得る為に彼女の奴隷となり、アーティファクト（遺物）収集パーティ“ニムロッド”に参加する。
　遙か彼方の故郷、三万年前の地球に帰る為と、夢現に恋をした少女を探す為に。