中古彼氏オークション
凄く短いお話なので!
良かったら最後まで見てってくださいませ。
「ねぇ私の彼氏さぁマジで気持ち悪いんだけど」
親友の明美は揚げた細長い芋を食べながら、つぶやいた。
私達がいるのはオフィス街のワクドナルドだ、通称ワック!私達はいつも会社から出てここでお昼を食べている、
「どんな風に気持ち悪いの?男は大抵気持ち悪い生き物、でしょ?」
私は、薄っぺらいハンバーグが挟まれたパンを食べながら、言った。
「なんかね。。私の生理用ナプキンの匂いを嗅ぐのよ」
「ぷぅッ〜〜〜」
「いやだぁ汚い飛ばさないでよぉ」
私はあまりにも気味悪すぎて、口に入ってる、ハンバーグを盛大に飛ばしてしまったらしい。男の人は気持ち悪い、生き物ではあるが、それを越えてきた、あまりの衝撃に背筋が凍る。
私は1回、冷静さを取り戻すために、アイスコーヒーを、一口ふくむ
「あとねぇ、私の脇毛の成長記録をつけてるの」
「ぷぅッ〜〜」
「ちょっとぉー私!今日、白いブラウスなんだけど!どうするのよ!シミできちゃうじゃない」
私は、吹き出さずには入られなかった、なんでこうも男の人は気持ちがわるいのだろぉーか?
私の前の彼氏も気持ち悪かった、同棲中に私が帰宅すると、おかえりと言って、私の靴の匂いを嗅ぐのだ、「ぁあ、これが真弓の1日履いてた靴かぁ、」と、言って満面の笑顔で言うのだ、私はそれは一種の彼なりの愛情表現の一部だと思ってた。
だが日がたつにつれ、私の恋の炎もおさまりつつある時、その光景を目にしたときに、心底気持ち悪いと思った、恋はいろいろな物にフィルターがかかる、恋をしてる時は何故か愛おしく思える行動も、冷めてしまったら、異物にしか映らないのだ、
「なんかさぁ、顔はイケメンなのにさぁ、残念だよ、今じゃもう、顔合わせるのも嫌だ、真弓さぁ今日泊めてくれない?」
親友の頼みだ私は1つ返事でOKした。
だが明美には、ちゃんと別れてほしい、私は前の彼氏にそうしたように、明美にもアドバイスをしなくては!
「明美さぁ今の彼氏、出品したら?」
「え?どういうこと?」
私は明美に丁寧に説明をした。
「明美は今のままじゃ不幸なままだよ!今ね、ネットで彼氏の事を出品できるんだよ、彼オクって知ってる?」
明美はキョトンとしている、何だか可愛らしい愛らしい顔だ、もし明美が誰かに出品されたら、私が買う。
「彼オクはね?別れたいと思ってる彼氏をオークションに出すことが出来るのよ!そこには、分かれたい理由や、彼氏の特徴の事を事細かく、載せるのよ!例えば明美の場合なら、生理用ナプキンの匂いを嗅いだり、脇毛成長記録を書いたりする男です。って」
明美に説明してるだけで何だか恥ずかしくなってくる、生理用ナプキンだの脇毛だの、たしかに明美の脇毛の今の状態は気になるが、今はそんな事考えてる場合じゃない。
「あのさ?もしそれで誰が買うのよ?こんなやつ?」
いい質問が飛んできた!
「買うのはね、お金持ちの富裕層の人達が買うのよ、一生そこの家のお手伝いさんとして生涯を全うするの!とりあえず3食つきで、お給料は0、命令は従わないと、ご主人様から殴る権利が発生して!体が捻れるまで殴られる事になるわ、あと性欲を無くす注射が打たれて、射精が出来なくなって、女の人を見ても、興奮しなくなるの!
なんかねぇ!中にはストレス発散がしたいがために彼オクで買って、サンドバックとして扱う人とかいたり!あと!無理やり性欲をあげる薬をあえて飲ませて無限セックスをする50代の熟女奥様もいるのよ!
あとねぇ!中には、自分たちは子供ができないから彼オクから人間を買って、自分たちの子供にする老夫婦とか、いたりするよ!
あとねぇー!この国では殺人罪が問われるから異常性癖の人が、彼オクで人間を買って、わざと殺して体をバラバラにしたりするんだって!
あとねぇー!BLが好きな人は彼オクから2名買って男同士のセックスを見て楽しんだりするんだって!
あとねぇー、、、、、、、
あとねぇー、、、、、、
アトネェー、、、、、
アトネェー、、、、、
アトネェー!オトコノヒトニハジンケンガナインダヨ
ダカラキモチワルイオトコノヒトハ、ハイジョスベキ、ナンダヨ、」
気がつくと私だけ早口で喋っていた、こんなに興奮するのは初めてだ、気がつくと明美はスマホで何か操作をしていた!
画面を覗くと、友達オークションで私の事を出品しよーとしていた。
以上になります!
ありがとうございました!