表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

ー第1話オムランのドンブラッ子ニュース

モニターの時計をにらむ。

13:00ジャストに喋り始める。

「はいっ!と云うわけでございましてですね!今日もオムランのドンブラッ子ニュースをドンブラッ子ッココケコッコーと始めます。さて、最初のニュースは……」

チャットには、書き込み常連客同士の名指し「こんにちわ」が激流のように流れる。

最初のニュースはコンビニ強盗の話で、誰も挨拶に夢中で反応しない。いつものアイドリングタイムだ。

「……では、次のニュース。今入った速報、俳優の亜嵐承(アランショウ)が午前9時頃自宅マンションで心肺停止で発見。病院に搬送されましたが、13時死亡が確認されました。死因は判っていませんって?アラン2日前一緒に飲んで歌ってるよ?何?これ?止めろ俺はやってねえよ!アランは友達だから!13時!今じゃん!病院どこ?誰か教えて!」

チャットに病院名が流れる。

「慈恵医大病院って?ヤバい政治家が逃げ込むとこじゃんって止めろ。俺は言ってないからな!チャット読んだだけだから……うわっメチャ着信!メールも!ちょっと病院行くわ。終わるから、ごめん、明日報告するから!」

オムリンは配信を切って、カメラとスマホと財布をつかんで、部屋を飛び出した。森香澄の「あざと女王」のスリッパのまま。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ