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元カノの都合はりゅうには通じない


 前話の続きになります。


―――――


 俺達はその後、タクシーで見附に近い所まで行った。大きなお店だ。


「どうかな。ここ。一緒に食べたかったんだ」


 そこは有名な中華料理専門オーナーシェフのお店だ。俺にとっては決して安くない。割勘なんて言えないしな。イレギュラーな出費になりそうだ。



 食事は滅茶苦茶美味しかった。御手洗さんがコースを決めていたみたいだ。

流石テレビにも良く出るシェフの料理だ。それに体の中から思い切りエネルギーが出てくる感じもある。これが高級中華料理なのか?俺の住んでいる町の中華屋とは違う。


 食事中は、ここに来るまでの会話は流石に無く、お互いの会社に入った時の事を客先名や仕事内容を特定出来ない、いわゆる隠語を使って話した。それはそれで楽しかった。


 食事を初めて一時間半近く経ち、そろそろお開きにしようと席を立って俺が払おうとすると


「ここは私が払うから」

 ここは?どういう意味だ?まあ素直にご馳走になるか。今回だけだろう。


「御手洗さん、ご馳走様」

「どういたしまして。ねえデザート食べたくない?」

「えっ、でも」

「そっちは神崎君が払って」

 どういう意味だ、そんなに高級なデザートなのか?


 少し遠いからとまた渋谷まで戻った。タクシーを降りて連れて来られたのは、


「ち、ちょっと。ここでデザート出ないでしょ」

「違う。私が神崎君のデザート」

「はっ?」

「そういう意味。今、体から一杯エネルギーが出ているでしょ。我慢出来る」

「出来るよ。でもまさかこんな事考えているなんて。君とは一度もした事ないでしょ。なんで急にこんな事する気になったの」


「さっき、神崎君が言っていた、大学時代の空白を埋めたいから。お互いもう大人なんだからいいでしょ。美味しいと思うんだけどデザート。それにごめんね。初めてじゃないから責任感要らないよ」

 何言っているんだ。そういう問題じゃないだろう。


「いや、それは出来ない。帰るよ」

「ねえ、彼女いないんでしょ。帰っても一人でしょ。だったら私にして」

 彼女さっきビール飲んでたから酔っているのかな?



「ねえ、もうこんなところで言い合うの止めよ。他の人が見ている。さっ、入ろ」

 確かに周りの人がニタニタしている。でも入る訳には


 うわっ、いきなり引張られた。


「でも駄目。絶対に駄目。どうしてもって言うなら一人で入って」

「うるさい!来るの」

「駄目です!」


 もう仕方なしに彼女の手を引いてそこを離れた。


「御手洗さん、今日は酔っているよ。ねっ、今度会った時にしよ」

「ほんと!本当にほんと?」

「俺は嘘はついた事無いだろう」

「じゃあ、今日は帰ってあげる」

 もうプライベートじゃ会わないから。



 ふうっ、何とか御手洗さんを駅まで送って行った。これでいい。御手洗さんが改札に入った事を見届けた後、直ぐにまどかに連絡した。


 しかし、彼女の言った通り、悶々とするのも事実だ。まだ午後三時。まどかとは昨日しているけど、来てくれるかな。

 


 りゅうが直ぐに会いたいって言って来た。私は急いでお化粧して駅に行くと快特がホームに入って来た。


 電車に乗りながら、あんなやつのアドレス消しておいて良かった。電話番号はブロックしたし、もし今日会っていたと思うと考えただけでも恐ろしい。でもりゅう、何の用事が有るんだろう。昨日会ったばかりなのに?



 まどかが改札から出て来た。彼女が傍に来ると

「まどか、来て」

「えっ、あ、うん」


「えっ、ここって?」

「良いよね」

「う、うん」



 良く分からないままに部屋に入り、少し強引に私の洋服と下着を脱がせると、りゅうがし始めた。とても激しくて昨日とは比べ物にならなかった。


 凄い。忘れられる。これなら全部忘れられる。


 りゅうとはまだ二回目なのに何回もいかされて気絶しそうにもなった。とても嬉しいけどどうしたんだろう。でもいい、これでいい。



 まどかが、横で目を閉じている。可愛い顔、胸は控えめだけど無いと言う訳ではない。手の平にすっぽりと収まる位な感じだ。

 彼女の胸の周りや他のところにキスマークを一杯付けてしまった。悪かったかな?

 あっ、目を開けた。


「ふふっ、嬉しい。とても気持ち良かった。いきなり会いたいって言われたからちょっと心配したけど。でも凄く積極的だったね。私は嬉しいんだけどどうしたの?」

「うん、ちょっと仕事仲間と中華屋さんに入って、お互い疲れているからって元気の出る物を注文したらこうなっちゃった」

「なにそれ?でも私も食べて見たいかも」

「あははっ、そうだね。そうしようか」


「ねえ、もっとしてくれていいよ。今日はなんだか私もりゅうと一杯したい」

「分かった」


 まどかとは夜七時までそこにいた。その後二人で夕食を摂った。もちろん精は着かないおしいい天ぷら屋差に入って食べた。


「りゅう、来週も会えるかな?」

「ああ、土曜日から会えるよ」

「うん、楽しみにしている。後毎日連絡して、仕事終わってからでいいから」

「もちろんそうする」


 食べ終わるとまどかと手をつなぎながら駅まで行き、まどかが改札に入ったのを見て俺も自分の乗る路線に行った。


―――――


書き始めのエネルギーはやはり★★★★★さんです。ぜひ頂けると投稿意欲が沸きます。

それ無理と思いましたらせめて★か★★でも良いです。ご評価頂けると嬉しいです。感想や、誤字脱字のご指摘待っています。


宜しくお願いします。

 



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