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月がみてる

作者: 勿忘草

今回はホストに心酔している女の子を書きましたが、皆さんは誰かに心酔した経験はありますか?

燃えるような想いを、『美徳』と取るか『迷惑』と取るかじっくり考えながら読んでほしいです。

私は彼を愛してるけど、彼は違う。

「一番、愛してる。」

嘘、誰にでも言ってるくせに。

でも、そんな嘘でも心のどこかで喜んでる。

周りの皆は口を揃えてやめろっていうけど、愛してるからやめられないし、むしろ私の方が先に彼の隣にいることを妬んでるように聞こえちゃう。


今日も私は彼の隣で、彼に言われるままタワーを組む。

毎日深夜まで働いて、少しでもお金増やして、ご飯も服も必要最低限に。

そうやって貯めたお金を今ここで一気に、彼のために使う。

後悔なんかない。

彼はマイクを持って、私の手を握り、微笑みかけて

       「世界一、愛してる。」

そう言ってくれる。この瞬間が一番嬉しい。

前に友達が「身体売るのが一番稼げる」って言ってたけど、私のハジメテは彼に捧げるって決めてるから。


もっとお金積んで、彼の売り上げに貢献して、アフターしてもらって、

二人きりの帰り際に、身体寄せられて耳元で「宇宙一、愛してる。」って囁かれてぎゅって包まれる。

この瞬間が一番幸せ。

だって、彼が私だけをみてくれてるから。

だけどね、

     『月がみててもそう言えるの?』

この街は明るすぎて、月なんて見えない。

でも、でも聞きたい。

私達を、あなたのことを、月がみていても、私にそんなことが言えるの?って、


でも、聞けない。

そんなことを聞いてしまったら、彼は私から離れていくから。

そんなことを聞いてしまったら、私は彼を愛せないから。

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