表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お題シリーズ3

一心同体の箱

作者: 仲仁へび



 ない、ない。


 どこにもない!


 大切なあれがない。


 一体どこにやってしまったんだ!?


 まさか隠されたと言うのか!?


 俺は、常日頃からあれが大事なものだと公言していたというのに。


 あれがそばにないと気になって、禁断症状が出る。


 頭の中がそれでいっぱいになるし。わなわなと体が震えて、何も手につかないといっていたじゃないか。


 俺とあれは一心同体、互いに離れ離れになってはいけないものなのだ。


 だから。


 なんとしてでも。


 探し出さねば。


 箪笥の中。


「ない!」


 押し入れの中。


「ない!」


 本棚のどこか。


「ない!」


 ダメだ。


 どこを探しても見つからない。


 一体どこにいってしまったというのだ。


 途方にくれていると、母が帰ってきた。


 夕飯の買い物をしてきたようだ。


「母ちゃん、俺のやつどこに隠したんだよ!」

「あんた、ご飯食べる時も勉強する時もいっつも玩具で遊んでるでしょ。だから当分玩具箱が目に入らないようにしたの!」

「そんなぁ!」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ