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4 ブッコミのテイコ、再び
ブィーン!
オレはスクーターを運転するテイコさんの肩にしがみつき、レイコの家へと向かっていた。
レイコさんが運転するスクーターにはこの前も乗せてもらってけど、
今回はあの時にも増して過激な運転やった。
確かに今は緊急事態ではあるけど、もう少し安全を考えて運転してほしい。
なのでオレはテイコさんの肩に必死にしがみつきながら言った。
「ちょ、ちょっとテイコさん⁉いくらなんでもスピードの出し過ぎとちゃいますか⁉
警察に見つかったらすぐに止められますよ⁉」
するとテイコさんは、目をギラギラ輝かせながら言った。
「心配いらん!例えパトカーや白バイが追っかけてきても、私のテクニックでバッチリ振り切ったる!」
「いや、そういう問題やなくてですね・・・・・・」
「しっかり掴まっときや!」
テイコさんはそう言って更にアクセルをふかし、スクーターをかっ飛ばすのやった。