十話 キークエ解放
「いやよ、嫌!絶対、食べられるんだから。だって何か私狙われているんだもん」
「ああ、例のカリちゅまでか」
ゼアミのスキル、自称〈女神のカリスマ〉により何故か軟体動物に狙われるという効果。
あれのおかげで俺とサンサンは狙いを付けられずに戦えるわけだが。
狙われる事を嫌いグダグダとクエストをクリアしたいゼアミにとってはトラウマにもなる。
「ゼアミはこの通りトラウマ状態だな。このSAN値でクリオネ討伐では支障がきたしそうやから他のにするか」
「クリオネにネバネバ……ハァ〜」
「サンサン、戻って来〜い」
まだ妄想世界に入っているのか。
この妄想モードになったサンサンはそう自分から戻ってこない。
俺たちが声を掛けない限り戻りたく無いのだろう。
「は⁈ご主人様がネバネバに、ネバネバになったご主人様が私を襲って、キャア。ご主人様ダメアルヨ〜」
「ゼアミ、気晴らしにサンサン殴っていいぞ」
これであらぬ疑いをかけられたら困るからな。
ゼアミがよく俺に使うスキル〈愛の拳〉で殴ってもらおう。
あれは何故かモ○スターエナジー並みに目が覚めるからな。
「そうだな、Tー34を加入させるテスト込みのクエストだよな。だとするとある程度楽ななクエストが良いよな」
「む、同志に見くびられるとは、我がソビエトも弱く見られたものだ。取り敢えずこのクエストをやろうでないか」
そうTー34が掲示板の方に近づいて行き。
狙っていたクエストなのかすぐに取って戻ってきた。
そのクエストはついさっきギルドの受付嬢が貼っていた物だ。
ちゃんと自分と俺達に出来るやつを持ってきたんだろうか?
しかし紙には緊急クエストと明らかに危機感を生むワードが書かれてあった。
「緊急クエストって、あれか。これをクリアしたらHRが上がるんやな」
「トキマサさん。それ違うハンティングゲーム」
しかし緊急クエストと書かれてある以上何かしらの討伐クエストだと思う。
心配を募らせながらクエスト内容を読み上げてみる。
「オウジダコの討伐。討伐したらオウジダコは出来るだけ傷を付けずに納品ください。オウジダコって何やねん」
名前からしてタコかと思うがタコ風情に緊急クエストを出す意味が見当たらない。
「この時期的に恐らくタコの乱獲だろうな。
集団で移動しているから定期的に間引き、いや狩らなければならないのだよ同志」
一瞬植物の話になりかけたような。
要はイナゴの大移動みたいな感じでこの街の人も迷惑しているのだろう。
ただイナゴとは違い俺が知っているタコはそこまで………。
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