二十七話 女神のアホ毛
ゲゲゲの○太郎の妖怪レーダー見たいなものか?
あっちはまぁまぁ高性能だがこっちのレーダーは低性能そうだけど。
「見せているじゃ無い。これよ、これ。この髪の毛よ。この毛はね、女神にしか無いアホ毛で生物の善悪を判別するのよ」
「分かった。このアホ毛やな。この忌々しい髪を抜けばお前は女神で無くなると」
「ちょ、トキマサさん何言ってるの。馬鹿な事言わないで。トキマサさんなんでこの子から私の頭に目を向けるの?やめてよね、おかしなこと考えるの。やめて、ヤメテーーー」
いつも気になっていたゼアミのアホ毛。
毎朝ゼアミが髪を梳かしていても数本だけ逆らっていたこの毛達。
これが女神レーダーというモノらしい。
いいだろう、このアホ毛を抜いてセ○バーを黒セ○バーにするかのように。
ゼアミをロリ女神からただのロリ魔術師に変えてやる。
とはいえ、これまで以上に抵抗し始めるゼアミ。
柔道の技の一つである寝技に持ち込んで守り。
とうとう俺が捕まえようとしていたお目当ての獣を差し出してまでもアホ毛を守り出した。
どんだけ大事なんだよそのアホ毛。
「もうええわーー。ゼアミの女神レーダーを信じてやるさかい。ただなゼアミ、もし嘘やったらどうなるか分かってるか?」
「ええ、もう良いわよ。今日は散々トキマサさんに女神としての尊厳を踏みじめられた。もう私の事を焼くなり煮るなり好きにしなさいよ」
「おお、文字通り焼くなり煮るなりしてやるよ。偏食家のゼアミのことや、絶対に不味いと思うけどな」
「私の事食べるの⁈」
野菜しか食ってないゼアミなんて不味そうだけど悪くは無いだろう。
そもそもゼアミに対して尊敬の念も俺には雀の涙ほども残っていない。
「にしてもこの子の名前は何にするんや。ゼアミはよ、決めてやったらどうや」
「カチューシャよ。なんか悪い!」
「なんでそんな喧嘩腰やねん」
「貴方のせいよ!」
そう言われれば認めざるを得ない。
カチューシャとはな、北欧系の名前だな。
ゼアミにしては考えた名前だこと。
(それにしてもゼアミ様?この子は鳴くのですか)
「ええ、泣くわよ。変な鳴き声だけど五月蝿くは無いわ」
「お前が一番うるさいんやけどな」
そんな口喧嘩をしているとカチューシャは察したのか口を開けて鳴き出した。
歯は見た感じ犬みたいで尖っているモノが多いな。
「|Ураааааааааааa‼︎」
「どっかで聞いた事あるような鳴き声やな」
「そう?私は独特で面白いから好きなんだけど」
初めて会った時のゼアミのような気の抜けた鳴き声だった。
とは言え、この発音。
ネットを漁っていた時とかで聞いた事があるような音だ。
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