六話 最近レアリティが高いけど性能が似た武器とか多いよね
あと誰が煩悩の塊だって?
そこでパリポリと音を立ててお菓子食いながら判決席に座っている女神に言われたくはない。
職務怠慢の典型例とはこう言う事を言うのだな。
やはりフラグと言うのは容易にホイホイ建設してはいけないらしい。
新興住宅街並の速さで建てられまくっている。
今なら俺のフラグは安いので何処か解体して欲しい。
日本には言霊と言う言った事を現実に体現させる事があるらしいけど悪い方向すぎません?
ただ色々とツッコミ所が多いが確かに良い案件ではある。
ゲームが好きな者であればファンタジーの世界に行けるのは夢のようだ。
しかも最強の物が送られるとは、良い事だらけだ。
その気になればあれができるかもしれない。
「可愛い嫁ちゃん探しか」
そう誰にも聞こえないように囁く。
このような魅力しかない提案にのる前に少し疑問が浮かんだ。、
「貴方、変なこと考えて無いよね?」
「考えて無いで」
「そう?その割にはすごく口元が歪んで見えるのだけど」
顰めっ面をしながら聞いてくるが無視しよう。
こういう時は少しの疑問も大切だ。
後からそれ違う、それ言ってない、なんて言われたくないからな。
「質問があるんやけどええでっか?」
「ええ。なんなりと」
「言語や生活環境、思想などの不一致とかは大丈夫なんでっか、そこら辺の設定の確認がしたいのですがね」
「安心してそこら辺は貴方達の魂に言語改変して、魄には異世界の環境に耐えられるように進化させておくから(見た目は変わらないけど)。一分の確率で失敗すると自我がなくなるけどね♡。あと思想は安心して日本と少し似ているぐらいだから。少し貴族主義な所残ってるけど。なので後はチートスキルか最強武器を選ぶだけよ」
「まてまて。♡じゃねえよ。自我がなくなるっていった声が聞こえたのだがこれは俺の幻聴か。それとも本音か?」
「そうね。幻聴ね。貴方、天界の病院に行ってから異世界転生する?」
「そうしようかな」
…………。
なわけねえだろ。
このロリ女神、自我なくなるって言ってたよな。
幻聴じゃないよな。
自我をなくすってそれ死じゃねえか。植物状態なのとあまり変わらない。
人も産後十ヶ月で自我が形成されるらしいから無くなったらそれ以前の能力しか無いのだ。
いやでも一分ってことは1%ってこと。
つまりソシャゲでいえば最高ランクが当たる確率と同じ。
だが俺はこれでも運が良い方だと自負している。
何しろこれでも十連で最高ランク七枚抜きをした事がある程だ。
これが裏目に出ないようにまたもやフラグ建築でなければ良いのだが。
と、目の前のロリ女神ゼアミは武器の写真が収まったアルバムの様な物を投げてくる。
「さあ好きな物を一つ選びなさい。それが貴方を最強にしてくれます。その本は今までの人が決めたチートスキル、それが最強武器一覧よ」
投げられたアルバムはそのまま飛んできて俺の眉間に当たる。
「いでっ!!」
「ちゃんと受け取りなさいよ」
若干申し訳無さそうな顔をしながらゼアミは言うが。
「もの投げる方がアカンやろ」
「ものを大切に扱えよ」と言いながら、計二冊の本をうまくキャッチしてめくっていく。
表紙には手書きで[僕らの最強武器][私たちの最強スキル]と書かれている。
大方予想は出来たがやはり、チートスキル〈心眼〉〈龍の血〉〈神足〉。
最強武器『神剣クサナギ』『聖剣ガリバーン』『魔槍グングリル』など名前が記されていた。
しかも銘の下には星が6つや7つ。
よくガチャゲームの広告で流されている課金武器みたいだな、分かっていたけど。
やっぱり課金は正義なのかなぁ。
どうせいつかインフラ起こしてオジャンにならないように考えないとな。
これ、とても大事。
なるほどね、この中からどれか一つ選べと。
「良いな、どれも良い」
ペラペラと指が進む。
流石、ゲームで言えば課金武器と同等の扱いの代物。
効果や性能を見るだけで目移りを繰り返してしまう。
悩むな。ここは電撃線を好んで物理攻撃特化型か?
いやいや折角魔術を使える世界なんだここはカッコよく詠唱とかをしてみたい。
成人に近い歳を迎えた俺でも夢を見てみたいものだ。
異世界だ。童心に戻って見るのも良いだろう。
どうせ一つしか持っていけない慎重に選ばなければ……。
さてとこれにしてみようかな。
「と思っているけど。それらは全て却下させて頂きます、ふふ」
俺の手にあったアルバムを笑いながらスッと取り上げるゼアミ。
いい性格してるじゃねえかこのロリ女神。
そろそろ限界に近いぞ。
俺の堪忍袋の緒がプッチーンしちゃうぞ。
だがそんな思いよりも急なことで声も出せなかった。
それを選べるのが俺の権利じゃないのか。この女神は一体何を言い出すんだ。
そんな事を思っている俺を見て。
「貴方、絵を描くの得意よね」
突然話を変えられてコイツマジで何を言い出している?とさえ思ってしまう。
どれもこれも急に話の趣旨を変えて欲しくないのだが。
そんなゼアミに不満を持ちながら返答する。
「せやな」
「だよねー。貴方の絵を見て見たのだけど良い味出してるのじゃない?音楽の神であっても芸術神の一柱だからね。この絵の才能を無駄にするのは勿体ないって思ってね。だから貴方の武器を私が決めさせて貰ったわ。エンタメとしてね」
「えっ。ええっ⁉︎」
まてまて。折角最強武器を選べるのにもう決定済み?
ご愛読いただいた貴方に圧倒的感謝を‼︎
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