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芸術は爆発だ!!  作者: ヒョーゴスラビア総統
一章 紙絵師による異世界冒険だ‼︎
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22話 中国拳法が最強だといつから錯覚していた?


 食後三十分がすぎて運動に適した時間帯になった。


 そのためギガントクリオネの討伐再開と来ていた。


 またの名をリベンジである。


 食後三十分は運動してはいけないとよく言われているがその通り。


 食物が消化され始める時間と腸への刺激を少なくするため。


 それでもしたいのならば虹色のリバースを覚悟しなければならない。


 今回は獲物を傷物にさせないため荷車を持ってきており、今ではちょこんと二人が乗っている。


 流石に年頃の女子であって少し重いのだが。


 二人は楽しそうに指遊びしているし、お願いだから片方だけでも歩いて欲しい。


 昨日と同じ平原で荷車を止める。


「ほいよ。着いたぞ。はよ降りろよ」


「ありがとう力車の旦那。帰りもよろしくね〜」


「では交通費2万ポン頂きます。じゃねえーよ。はよ降りろ」


 荷車を傾けて二人を強制的に下ろす。


 戦闘準備の為に少し大きな岩の前に止め少しばかり歩いてみた。


 草木が生える平原に一匹ふわふわとのんびり浮かんでいるギガントクリオネの姿。


 キョロキョロ見ているその目と俺達は目が合う。


「「「あっ」」」


 獲物を見定めたかのようにこちらに向かって来た。


 そして反対側からも距離は遠いが浮かんで来ている。


 向こうのクリオネもこちらの存在に気づいているらしい。


 いつもふわふわと呑気に飛んでいる速度ではない。


 ここは二手に分かれて叩くしかなさそうだな。


 すぐさま状況を判断して作戦を練る。


「よしサンサンは遠い方のクリオネを頼む。よしゼアミ、二人で近くの方をやるぞ。流石に楽器でしばくなよ。音楽神(笑)の称号をええ加減払拭してや‼︎」


「何よ、音楽神(笑)って。貴方そんなふうに私を思っていたの?不敬よ不敬。これでも女神様ですー。音楽神ですー」


 サンサンは上位職の【バーサーカー】だ。


 そう簡単にやれることじゃない。


 ならば他方は俺たちでやれば良い。


 だがそんな作戦を無視する輩が内にはいた。


 口を膨らませながら楽器を持ち出して俺を叩こうとしてくるゼアミにサンサンが。


「女神様?ゼアミが?」


 ゼアミが女神かと疑問に持ち始めていた。


 やば、つい口が滑ってしまった。


 ここは嘘をつくと同時にもう一丁ゼアミを馬鹿にする感じで。


 わざと手を添えてサンサンに囁く。


 そうゼアミに聞こえるように。


「そういう事言うお年頃やねん。察してあげやヒソヒソ」


「そうなんですカ。分かったアルヒソヒソ」


「もうしゃあないなゼアミ。今度女神の象徴である羽衣の擬きを買うたるから、今すぐにその輝いとる楽器を今すぐにめろぉぉ」


「はぁぁぁ。厨二病気じゃないし。あんな不敬極まりない雑種と一緒にしないでくれる?」 


 謝れ、厨二病に謝れ。


 あれでこの世は創造に満ち溢れているのだぞ。


 彼らはあれで大人の階段を登っているのだ(体験者談)


 そのまま若干涙を浮かべながら輝いた楽器を持ってクリオネに突っ込む。


 そしてクリオネの前に止まったかと思ったら撥を構える。


「うううう。これが女神の力よ。さあ音楽神の演奏に踊り狂いなさい。狂想曲(一章)〈阿波野の盆踊っ……にゃん」

 何かしらの技を出す前にクリオネの触手に絡まれて蚕食する事に成功した。


 知性もかけらもない自爆特効攻撃の炸裂。


 これがあれか飛んで火に入る夏の虫ってか。


 しかも昨日と同じくにゃんって。


 クリオネは昨日と同じようにゼアミを食ったためか動きを止めた。


 アイツはそんなに旨いのか。


 意外とこのクリオネはグルメなのかもしれない。


 いや、ただ食いやすい小さいゼアミを狙ったのか。


 身体が小さいし尖った部分もないからな。


 色々な意味で抵抗が少ないわけだ。


 さてと自棄作戦で時間稼ぎしてくれている女神に感謝しながらクリオネを倒さなければ。


 どうせならゼアミが武器持って中で暴れてくれたら良いのだがな。


 大筆を地面に置いて大山を召喚しようと思ったその時。


 サンサンはよく中国映画に出てくる拳法家のような構えをしている。


 そして周辺の空気が震えており少ながらず風も発生していた。


 流石に鈍い俺でも気がついた。


 気が可視化されているのか炎のようなものがサンサンを包んでいる。


 それが拳法がとてもやばい事を表している。


「肉は水、骨は風にその肉体は風水の如し。我が太極の拳はあらゆる肉体を水に帰し全ての鎧も打ち砕く。蒼雷太極奥義」


 サンサンの右腕が輝き、一条の光を伴って飛んでいく。


 周辺の気と自身の気を溜めたかのような、よくゲームの強戦闘キャラの必殺技のように。


「〈鎧袖一触〉」


 そう叫びサンサンは光輝いた腕をギガントクリオネの腹に一点に叩き込む。


 ゼアミが言っていた高火力攻撃を繰り出した。


 耳を防ぎたくなるほどの轟音と共にクリオネの胴体にどでかい穴が開く。


 繰り出す奴も凄ければ技も凄いものだ。


「これが気功砲か。すげえなぁ」


 クリオネの後ろにあった大地もごっそり抉られている。


 噂で聞く気と言うものはここまで物理破壊を生むものなのか。


 異世界でしか見られないサンサンの気功砲に感動していると。


「ああああああああああああああああああ」


 急に叫び出して攻撃した腕を押さえつけて叫んでいるサンサン。


 腕は腕でシュウシュウと音を立てて煙立てている。


 多大な苦痛が発生しているのか。


 大体、こういう凄い技はデメリットが付いているものだがやっぱりこれも。


 遠目からしか分からないが汗をかいている。



ご愛読いただいた貴方に圧倒的感謝を‼︎

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それでは全ての読者に絶対的な祝福あれ‼︎

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