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如月高校文芸部!

テーマ

疾風、二代目、文芸部

『さあ! 今年もついにやって来ましたぁ! 高校文芸部団体戦全国大会! 去年より始まった本大会、二代目王者の座を手にするのは一体どこの高校だぁ!?』


「緊張してるの? 仁くん」

女子マネージャー兼部員の、二条が声をかけてきた。

「そりゃあそうだろう、一回戦の対戦高は去年の優勝校だぜ?」

ウチみたいにマネージャーが部員も兼ねるくらい人材が不足している学校に勝ち目なんてあるのだろうか。緊張と不安で上からも下からも汚物が漏れてしまいそうだ。

「それはそうだけど……」

しまった、吐瀉物こそ出してないが二条に緊張と不安をぶちまけてしまった。二条だって不安だろうに、かわいそうな事をしてしまったと俺は反省する。

「悪かった、お互い落ち着いて試合に臨もうぜ」

「……うん!」

俺たちは笑顔で拳を突き合わせる。意思の強さか積み重ねの結果か、二条の拳を通して力が湧いてくる気がした。


『第一回戦、第一試合! 前回王者、一ノ宮高校からはこいつだ!』

足取り軽く試合場に現れたのは黒衣を纏った男だ。

『今年も高速の執筆を見せつけるか!? 疾風の文筆家、一橋風丸!』

外套を脱ぎ捨てて会場にアピールしてやがる、カッコつけやがって。

「負けんなよ」

「落ち着いていけ」

チームメイトからの奨励を受ける。ようし、やってやろうじゃないか!

「怪我だけはしないでね……!」

なんだろうな、二条からの言葉はやっぱり一際嬉しく感じてしまう。うん、決めた。もしこの試合で俺が勝てたら……俺は二条に……!

『挑戦者はこいつだぁ! 二階堂仁、出てこいや!』

おっと、呼ばれてしまった。

さあ、俺の実力がチャンピオンどもにどこまで通用するか、やってやろうじゃないか!


……

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