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私の運命の人ってもしかしてあなただったのかな?
君が私を救ってくれた。
そう思っていたよ。
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7、真実の愛
キーンコーンカーンコーン…
昼休みが始まりのチャイムが学校中に鳴り響く。
私はカバンの中からお弁当と端にドクロのマークがついているハンカチを持って、二年生の教室がある校舎に向かった。
私はゆっくり歩いていると…
「あ、あの子ってさー、木崎さんじゃね?噂どおり可愛いなー。」
そんな男の人の声が聞こえてきた。
どおせ、人の外見しかみないんだろうな。
私は呆れながら歩き続けた。
すると…
「うわっあの子美人ー!!!」
「可愛いー。」
などなど、女子の先輩方も言ってきてくれた。
ちょっと嬉しくなって、女子の先輩方に笑顔をしてみた。
「きゃー可愛い!!!」
「ねぇねぇ、あなた一年生よね?なんていう名前?」
「アド教えてー!!!」
など、女子から呼び止められてしまい。
快先輩のクラスに行けなくなってしまった。
ヤ、ヤバイ!!
愛想ふりまきすぎた。
このままじゃ快先輩にあえない。
そう思った瞬間…
「ごめん、この子俺の彼女だから。貰ってくね☆」
そう言って快先輩は私の肩を持ち校舎裏に連れてきてくれた。
え?
彼女?
私は胸が締め付けられた。
何か、刺さった感じがする。
「ここでいいだろ。相変わらずモテモテだね木崎さん。」
快先輩はそう言って笑った。
相変わらずはあなたのほう。
笑顔が黒浜に似てる。
ニカッて笑ってひまわりのよう。
快先輩しか見えなくなる。
「いえ、そんなことは。あの、私のことよりも…彼女ってどういう意味ですか?」
私は勇気を振り絞って尋ねた。
胸が…痛い。
息苦しい。
「あ、そうだった。突然なんだけど。木崎 梓さん。俺と付き合ってください!!」
快先輩は深くお辞儀をしながら大きな声で言ってきた。
何かが心に吹いたみたいに感じた。
心が軽く弾んだ。
なんだろうこの感覚。
私は出した結論は…
「いいですよ。付き合いましょう。」
私はそう言った。
笑顔で。
助けてくれたのは快先輩だから。
隣にいてくれた快先輩を選ぶ。
きっと、素敵な恋になる。
そう信じた。
「うそー??!!やったー!!!!!ありがとう!!!!」
先輩はそう言って大喜びした。
そんなに喜んでもらえるなら。
喜んでこの身を差し上げよう。
そう思った。
「これからよろしく梓。俺のことも快でいいから。さ、そうと決まったら腹減った。一緒に昼飯食べようぜ?俺のところに来たかったらきていいから。」
快はそう楽しそうに言った。
ちょっと早くてあまり聞き取れなかったけど、大体はわかるから大丈夫。
ねぇ、私の運命の人はきっとあなただったのかもしれないね。
快。
そうして、私と快は付き合うことになった。
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8、あなたは
平和な日常が流れていた。
雪が降りそうな季節に変わり。
毎日がすごく寒かった。
だから、私と快は毎日手を繋いで帰った。
君が隣にいてよかった。
きっと、君以外は考えられなかったよね?
そして、ある日だった。
真実は見えていなかったんだ。
その日に知れたんだ。
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今日は雪が降る。
そう天気予報で聞いた。
私は雪が大好きで雪が降ると聞いた途端に嬉しくて心が弾む。
私は快と一緒に帰るために快を迎えに二年生の校舎に行った。
そして、快のいるクラスの教室に行った。
その時に聞いてしまったんだ。
あなたの真実を…
私が教室の古い引き戸を開けようとしたとき。
「なあ、あの女付き合えるかどうかでかけたよな?さ、金を出せ。」
今なんて言った?
今の声って…快だよね?
ねぇ、今のって何?
「ちぇー、はいはい、三万な。ほいよ。お前も悪だなー。賭けの為にあの子使うなんて。」
誰かの声は呆れながらため息をついた。
何それ?
賭け?
私を賭けてたの??!!
私は目が大きく開き、瞼の奥が熱くなったのを感じた。
「ふ、あんな奴めっちゃ、ちょろかったぜ?彼女にすんの。大体可愛いだけで全然好きになれねーし。」
運命は残酷なものだ。
何であのときに「いいよ」なんて言ったんだろう。
言わなければこんなことにならなかったのに。
私ってバカだ。
さよなら。
そう思って目を閉じた。
頬を伝う無数の雫。
そして…
ガラッ
私は教室の古い引き戸を開けた。
そのときに決意した。
もう人は信じない。
自分を信じよう。
「あ、梓!!!い、いやさっきのき、きこ…」
「もういい。あなたはもう彼氏じゃない。この世にあなたなんていなきゃよかった!!!!…さよなら。」
私は言い訳も聞かずにそう言い残して走って逃げた。
あの時のまんまじゃない。
何も変わってないじゃない。
なんてバカなんだろう。
私は走った。
息が切れながら、一生懸命。
冷たい風が頬の温度を奪っていく。
頬を伝う冷たくて小さな雫。
まるで、悲しみの結晶のように思えた。
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もう信じない。
誰も。
もう傷つきたくない。
さよなら。
みんな。
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次に続く…




