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時電車*タイムトレイン*〜貴方の過去、変えてみせます  作者: 桐原ななせ
第1章 始まりと出会いの片道切符。
3/3

第3話 強制的にパートナー!?

何で睨みつけられてるの、私...。何かしたっけ?

泣きたいけど...泣いたらまた鬱陶しいって思われちゃうよね。

小金井くんは悶々とする私を見ながら小さく舌打ちをし、口を開いた。


「ここにお前を呼んだのは、さっさと仕事終わらせて『車掌』になるためだ」

「シャショウ?...電車の?」

「あー...間違っちゃいないけど、お前が思ってるのとは多分違う。俺がなりたいのは過去と未来を行き来する『時電車』の車掌だ」


えっ、待って...全然話についていけない。

目を白黒させていると、小金井くんは面倒臭そうにガシガシと頭をかいて怒鳴った。


「だーかーら!タイムスリップできる電車があるっつうことだよ!」

「う、うぇ!?あのっ...そんなこと急に言われても...よく分かんないんだけど」

「理解しろとは言ってないだろーが!とりあえず俺のパートナーになれ。拒否権はない命令だ四の五の言わずついてこい」

「だ、だから!意味がっ」


何なのこの人...。うぅ...神様、仏様、お母様にお父様。私何か悪いことしましたか...。

タイムスリップって...そんなことができたら。

お母さんと、お父さんに...。


「おい。聞いてんのかよ?ほんと辛気臭いやつだな」

「そ...何で小金井くんにそんなこと言われなきゃならないの!?」


思わず言い返すと、またギロっと小金井くんに睨みつけられた。うぅ...ダメだ。勝てる気がしない。

でも...なんだかわからないけど仕方ないのかな。頼み、聞いた方が...。


「その...時、電車?っていうので、私は何をすれば」

「俺の補佐だ」

「補佐...」

「車掌になるためには何段階もの試験がある。最終段階が実習...それに必要なのが指定されたパートナーだ。ここ、見てみろ」


小金井くんがブレザーの胸ポケットから小さなカードを取り出す。

『免許証』と記載されたそれの【パートナー】の欄には...。


「え、私の名前...!?」

「言っただろーが」


おかしい。絶対におかしいよ。

私...なんか変な宗教に勧誘されたりするんじゃあ...。

そう思いつつも口にできないのが私の悪いところだ。直さなきゃ、とは思ってるけど...やっぱり変われないんだよね。

こんなだからお婆ちゃんにいつも怒られるんだ...。

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