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恋愛嫌いのギャルゲーマー

作者: うずらのずら

未完結で出すとかあほなのか。

「さ、三年間、あなたのことがす、好きでした!付き合ってください!」


 言った、言ってしまった。三年前、入学式でその視界にとらえた時、ひとめぼれというのはこういうことを言うのだろうと直感した。その気持ちは三年間衰えるどころかどんどん成長していき、卒業式の前日に想いをぶつけさせるにまで至った。弟にはどうせなら卒業式に告白すればいいのにと言われたが卒業式では彼女も友人と積もる話があるだろうと思い、前日をあえて選んだのだ。


 そして、彼女が口を開き、その言刃・・を紡いだ。


「は?なんでこのあたしがあんたなんかに告白されなきゃなんないわけ?あんたみたいななんのとりえもない平凡以下の人間がこのあたしと釣り合うとでも考えてしまったってこと?ふざけないでくれる。それに三年間好きだったって、つまり三年間あたしをずっと見てたってこと?気持ちわるっ。時々感じてた気色悪い視線の正体はあんただったのね。ほんっと、こんな学校、明日には卒業できてよかったわ。なに?なんでまだこっちみてんのよ。あんたなんかじゃあたしと釣り合わないし、あたしを三年間も視姦し続けたんだからもう十分でしょ。金輪際あたしの視界に入らないでくれる?それができないのなら、あんたをストーカーとして訴えるわよ?」


 それが、彼女の答えだった。


 「あぁ、それとあんた、明日は学校来ないでよ。こんな学校でも卒業式くらいはあたしの晴れ舞台たり得るのだから、あんたがいたらそれが台無しになるわ」


 何も聞こえていなかった。何も聞きたくなかった。もちろん、フラれることは覚悟してた。想いを、ただ、伝えたかっただけだったから。


 だけど、返ってきたのは言の刃で、三年間片思いを続けていた相手に浴びせられた明確な侮蔑を、俺は受け止めきれず、そのあとのことをよく、覚えていない。気が付いたら自室にいて、目からは涙が止まらなくて、俺は、引きこもった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー弟sideーーーーーーーーーーーーーーーーー

 兄ちゃんがまるで死人みたいな顔で帰ってきた。今日、兄ちゃんは三年片思いしていた女子生徒に告白すると言っていたから、あの様子だとフラれたみたいだ。

でも、好きだった相手にフラれたら、あんな顔になってしまうなんて。フラれることは覚悟してるって自分でも言ってたのに、やっぱり兄ちゃんの豆腐メンタルでは耐えられなかったみたいだ。

ここは弟らしく兄ちゃんを笑ってやって、いつもの調子に戻してあげようかな。



 どうしたんだろう、部屋に入ったきり出てこない。ドアをノックしても、声をかけても、返事が返ってこない。聞こえるのは兄ちゃんの嗚咽の声とゲームのキャラクターのボイスとゲームコントローラーの音だけ。

泣きながらゲームをしてるのだろうか。だけど、兄ちゃんはフラれたら受験勉強のために封印したギャルゲーたちを全部心を癒すために長い春休みを使って、一個ずつ丁寧にクリアしていくって言ってた。

それなのにフラれたその日からゲームをはじめ、キャラのセリフをすべて飛ばしてるみたいだ。何かがおかしい気がする。


 このとき、僕はただフラれたショックが大きくてそんなことをしてるのだろうと簡単に結論付けてしまった。兄ちゃんの心の傷がどれほど深かったのか、気づいてあげられなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 卒業式の日、俺は高熱を出し、休んだ。医者によると極度のストレスによる免疫低下のせいらしい。親からはストレスって、なんかあったの?と聞かれたが受験の疲れがこんなとこで出たのかなとごまかした。


 あの日、俺は溜めていたギャルゲーをすべてクリアした。でも、ギャルゲーでバッドエンドを迎えた時、フラれるということがどうしようもなく怖くなってしまったのがよくわかった。そんなシーンでも前はクリアのフラグを見つけるために全部読み込んでいたのに、怖くて全部飛ばしていた。ゲームでもフラれることが怖くなってしまった。

そんな俺が恋愛などもうできるわけない。人を好きになっても、絶対に告白なんかしないし、告白されることが万が一でもあっても、俺は了承しないだろう。


フラれるのも見限られるのも、嫌だから。


 それから約一か月、高校の入学式の日がやってきた。


どーもあほです。短編でやらず連載でやれって話なのに(まぁ連載してるほうも全く序盤から動いてないんだけど)修正機能で話しを盛り込んでいこうとかいう考えに至ったのです。この作品はあらすじの注意書きの通り作者の苛立ちが原動力です。趣味ではなくストレス発散のための作品です。どーぞ、よしなに。

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