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灰色の花  作者:
2/12

1 昔のはなし

私は、親の仕事の影響で、今まで海外にいた。

初めは、言語の壁があったせいで、学校の友達なんて一人もいなかった。

だけど、そのおかげで人間観察がたくさんできた。

気弱な子が意地悪な子にいじめられて、ある日 突然 反撃をしたところを見たときは、本当に驚いた。

人間って、こんなに急に変われるものなのか、と。


その気弱だった女の子が気になり、私は英語を全力で学んだ。

初めてその子に英語で話しかけたとき、その女の子は笑った。


白咲しろさき 華澄かすみ……。貴女、あのときよりも前から、いつも私とメルクを見ていたね』


怒られるだろうか。

そう思って、申し訳なさそうな顔で謝ろうとすると、女の子は言った。


『友達、いないんでしょう? 私も、同じなの。見ていたら、わかるよね?』


その話し方は、気の弱かったあの頃とは違い、ゆったりとした話し方で……。

まるで、私の憧れた、悪女のようだった。


その日、私と彼女、リリア・ストーリアは、友達となった。

お互いの秘密を打ち明け合って。

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