四十話 エピローグ
次の話で後日談を書いて完結となります。
降参した相手は拘束され、牢獄に連行されていく。
彼らは戦後交渉に活用されていくだろう。俺はそれを複雑な気持ちで見送った。
「勝ったぞ!!!我々の勝利だ!!!」
敵全員を広場から連行したのを確認したのちに、アレンさんが勝ちどきを揚げる。
「「「・・・うぉぉぉぉ!!!!」」」。
一瞬の静寂ののちに、城内は歓喜に包まれた。
あるものは雄叫びをあげ、あるものは笑顔で握手をし、あるものは泣きながら抱き合っていた。
「ふぅ」
極度の緊張から開放され、足に力が入らなくなり、床に倒れ込む。
「上手く行ってよかった」
俺が行った作戦は以下の通りである。
まず、城のどの部屋に行くにも通る、城の大広場にネットショップで購入したフォグマシンで煙で視界を悪くする。これによって、視界が狭いことでかなりストレスになると同時に、相手の情報伝達も難しくなる。
そして花火を打ち上げ、音と光でパニックにして隊列を崩す。花火はこの世界になく、光が普通の光の色ではなく、見たことのない緑や青などのカラフルな光だったのも混乱する原因だったのだろう。
そうしたらこっちのものである。bluetoothオーディオで様々な音声をながし撹乱していけば、混乱した兵士たちはどれが敵かわからずに、いない敵を探し勝手に潰し合ってくれる。
そして敵の同士討ちが進み、相手が撤退を決断したとき、出口と反対側の壁にライトを照らし、オーディオで「出口だ!」と音声を鳴らす。すると判断力の鈍った兵士たちは迷わずその光を外の光と間違えて突入。
集まった兵士を上から槍を落とし更に戦力と士気を下げる。
最後に奥隅で音を殺して待機していた兵士が取り囲む。という作戦である。
探せば穴だらけのガバガバだった作戦だったけど、上手くいった。
「また助けて頂いてありがとうございました」
俺の視界に姫君が顔を覗かせる。自然な笑顔だった。
「いやいや、俺一人ではなにもできませんでしたよ」
本心である。実際俺一人では何もできなかった。まず俺はお金がなかった。今回は全てあの店員のお金で賄った。あの店員がいなかったらと思うとゾッとする。
そしてフォグマシンやbluetoothオーディオはもちろんコンビニには売ってない。
しかしコンビニには、通販で買った製品を受け取れるコンビニ受け取りというものがある。
まさに現代のコンビニ、そして物流をフル活用した作戦だった。
「新木さん、聞いてもいいですか?」
「はい、なんでしょう」
「新木さんが使っていた魔法で作られた扉の先には何があるのですか?」
姫様は首を傾げる。
「あーあれは」
返事に困る。コンビニと言っても伝わらないだろう。なんと説明するべきか。
「あの奥には、だいたいなんでも揃う店があるんです」
「なんでも…そろう店ですか?」
「そうなんです。本当に便利な店なんですよ」
俺はそんな便利なコンビニを使って、これからも異世界を生き抜いて見せる。
ーーーー俺はコンビニで異世界を攻略する!!ーーーー




