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四話 これからについて

短いです。すいません

「それはそうそうと、と新木殿はなぜこの森に?」


 暗い雰囲気を変えようと、アレンさんは俺に質問する。


「気づいたら。この森にいたって感じですかね。本当になにが原因かサッパリわからないんですけど・・・」


 俺はそう言ってわざとらしく肩をすくめる。間違ったことは言ってない。


「そうなのか・・・もしかしたら魔法の過使用による記憶障害が興っているのかもしれん・・・残念ながら治す方法はわかってないのだ」


 そう言ってアレンさんは手を顎に当てながら少し唸った。本当に俺のことを心配してるようだ。


「まぁー自分のことはどうでもいいです。そういえば、少し疑問に思ったのですが、食事の時姫様が先に食べさせてよかったんですか?毒殺とかありそうですけど」


 騙している感じがしてすこし罪悪感を感じ、話題を変えるためにアレンさんに質問する。そうするとアレンさんはフッと笑った。


「いや、毒などキュアポーションでどうにでもなる。上の人から食べるのはアルドニア国の伝統だ。私は領民のことを信じています。ということらしい」

「へぇーなるほど」


 相槌をうつ。

 なるほど毒殺なんかより暗器による暗殺のほうがよっぽど楽ってことなのね。


「それで新木殿はどこへ行かれる予定なのだ?予定がないのなら是非ともアルドニア国の城に招待したいのだが」


 アルドニア国の城ということは王都か。

 俺は顎に手を当てる。アルドニア国城に招待された際に助けだ経緯の説明しないといけないだろう。その説明で俺がコンビニを扉を生み出した魔法?ことがバレるとまずい気がする。少なくとも俺がこの魔法を把握し、使いこなせるようにならない限り、王都に行くのは危険か。


「・・・うーん、とりあえず王都に行くのは遠慮したいと思います。ここから一番近くの村までどれくらいかかりますか?」

「うーむ、そうだな、だいたい4日ぐらいで着くと思うぞ」

「じゃあ4日間同行させてもらっていいですか?それまでに決めておくので」

「うむ、構わんよ。しかし本当に城に滞在しなくて大丈夫なのか?見知らぬ土地で路銀を手にいれるのは難しいと思うが・・・」


 アレンさんは心配そうな表情を覗かせる。


「いえ。大丈夫です」


 俺は笑いながらそう言った。


「ならいいのだが・・・」


 まだアレンさんは怪訝そうな顔をしている。


「私ねむーい。寝ていい?」


 リーシャはあくびをしながらアレンさんに聞いてきた。


「あーもうこんな時間か。リーシャ寝ればいいぞ」


 そう言ってアレンさんは火を小さくする。


「あれ?アレンさんは寝ないんですか?」


 いくら騎士でも寝ないなんてできないんだと思うんだが・・・


「あぁ、大丈夫だ。一応スキルに不眠不休があるからな」


 この世界にはスキルという概念も存在するのか・・・しかし不眠不休とはなんて社畜的スキルなんだ・・・


「じゃあこれでも食べてください」


 俺はそう言ってレジ袋からマンゴープリンとポテトチップスを差し出した。


「??なんだ?これ?」


 アレンさんは目を点にしてマンゴープリンを見つめる。


「甘い食べ物です。おいしいですよ。それに少し足りないでしょう?」

「・・・かたじけない。ありがたく食べさせていただく。それにしてもこの透明な容器、すごい技術だな・・・」

「あはは、そうなんですよ」


 誤魔化すように曖昧に笑う。また墓穴掘ったようだが、もうこの人たちは俺を平凡な人とは思ってないだろう。


「では寝させていただきます」

「うむ、いい夢を。警備は任せていてくれ」


 そう言ってアレンさんはマンゴープリンの蓋を開けながら言うのであった。



「はぁー、まぁなんとかなったな」


 俺はシートの上で呟く。久しぶりに走ったせいか、筋肉が悲鳴をあげている。

 明日、どうなるんだろう?


「うーん、まぁなんとかなるだろう」


 俺は一度起き上がり周りを見渡す。リーシャ、アドレナの寝顔が見える。姫様は別のところで寝ているためその姿は見えない。その寝顔に笑みを浮かべると、俺の意識はまどろみの中に消えていった。

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