十四話 思わぬ再会
お久しぶりです...一話から改稿しました
どうやらコンビニ召喚のレベルが上がったらしい。しかし俺はモンスターを倒してないし、町の中にいたから、全くレベル上がる要素はないんだが...
「まぁ、とりあえず使ってみるか。現れろ。コンビニ」
そう言うと俺の前にいつも通り扉が現れる。レベルの上がったコンビニはどんなものか、期待半分不安半分で俺は中に入る。
「いらっしゃいませー」
内装は以前より少しだけ綺麗になっていた。しかし、コンビニの中は殆ど品のラインナップは変わっていない。あえて言うなら高めのルンケルが置いてあるだけだ。
「なるほど、でもこれはすごいレベルアップだぞ...」
俺は小さく呟いた。俺は店員の方を見る。俺の視線の先のコンビニ店員ははっきり言って、今まで見た女の子の中でもなかなか見ないレベルの可愛さを誇っていた。
「しかし、全くもって意味ないな」
俺は客であのかわいい女の子は店員だ。流石に声をかけることなんてできないよ...要するに、このコンビニに変わって良い点は高めのルンケルが買えることぐらいだということだ。
「いらっしゃいませー」
このレベルアップがショボいことに少しだけへこんでいると、俺以外の客がくる。
「あっ」
思わず声が出る。客としてきた人は前いたコンビニで勤めていた、あのやる気のない店員だった。
「うん?ってあっ!!久しぶりです。」
やる気のない店員が俺に話しかけてきた。まじかよ覚えているのかよ。
「お久しぶりです。よくわかりましたね...」
「いやーあんなに夜中、しかも営業時間ギリギリで来る人なんて珍しかったですもん。」
なるほど...やはりあの店はド田舎だったと言うことか。
「そうだったんですか...あのときはすいませんでした」
「いやいや大丈夫ですよ!!」
あのやる気のない店員があの店では見せなかった笑顔をみせる。あれ?案外いい人なのかも...そして、あのコンビニがブラックだったんじゃ...
「て言うか、何でここに?自分はこの店に働きたいから面接受けることになっているんですけど」
「あはは...色々なことありまして、そちらは?」
「私の親が引っ越して転校したので、またバイト始めようと思って」
「なるほど...新生活大変ではないですか?」
「いやーあの田舎から来たので大変ではありますけど、頑張ります。」
なるほどやっぱりちょっとだけ都会に来たのか。そして転校となると遠くのコンビニらしい。
「新生活頑張って下さい」
「はい、頑張ります。ってあっ!?もうこんな時間!!失礼しますね」
「あっはい」
そう言ってやる気のない店員はレジの奥に進んでいった。てか、あの人高校生だったのか。最近の高校生は礼儀が良いな。
そんなどうでも良いことを考えながら俺はカップラーメンと少し高めのルンケルをかごにいれて、可愛い女の子がいるレジに向かった。
まぁ、何も起こらないけどな!!
「ありがとうございましたー」
俺はその声を聞いてからコンビニの外に出た。あの世界に行ってから、もうこの世界ではできることがないと思っていた、人の縁を思わぬ形で感じることができたことに不思議に感じた。
しかし、ギルドに歩き出す足は不思議と軽かった。




