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十二話 この世界でのスキルについて

エタってました。すいません。

「あのー自分でもそんなステータスになってるなんて知らなかったんですけど...」


 俺は頬をかきながら、正直に話す。


「あとこの閲覧ができないスキルまであるのは異常です。ステータスカードが閲覧不可になってしまうのはスキルの格が6のスキルだけなんですよ?」

「すいません、スキルの格とはなんですか?」


 俺がそう言うとリーナさんは驚き、あきれたような表情を見せた。この世界では常識なのだろう。


「スキルの格とはスキルの世界への干渉度に合わせて設定されます。だから、そのスキルが強いから格が高い訳ではありません」

「なるほど...とういうことは、たとえば剣のスキルなどは己の技能を高めるだけだから世界への干渉度は低い。すなわち格が低いということですか?」


 俺がそう言うとリーナさんは頷く。


「そうですよ。てか、これは5歳の子供でも知っている常識ですからね?」


 そう言ってリーナさんは口を尖らせる。


「そして格が高いものは中には例外はありますけど、主に魔法スキルが多いです。理由は本来存在しないところからMPを使ってなにかを取り出すというのは世界へ何らかの干渉を与えているからですからね。」

「なるほど...」


 俺は相槌を打つ。


「でも大抵魔法スキルも格は2です。火魔法や水魔法もどんなに極めても格は3までしか上がりません。

 スキルの格が4なものとして有名なのは回復魔法です。これは世界の一部分の時間への干渉です。

 そして格が5のものとしてテレポートがあげられます。これは世界の時空への干渉です。ここまでがスキルカードが読み取ることができるスキルです」


 そう言ってリーナさんはしゃべって渇いた喉を潤すために水を飲む。


「ちなみに格が6のスキルはなんですか?」

「格が6のスキルとして一番有名なのはそうですね...死者蘇生ですね。これは禁術とされていますが。これは時間と定義への干渉です。そして今、格が6以上のスキルを使える人はこの世界で12人と報告されてます。」

「へぇ...なるほど」


 俺のスキルは異世界転移だからな...そりゃ、格が高いわけだ。戦闘には一切役に立たないが。

 そしてもう一つのスキルはきっと言語スキルだろう。同時翻訳してくれるのもどう考えても世界に干渉している。戦闘に役は立たないが。

 そんなことを考えているうちにリーナさんは俺に向けてぐいっと顔を近づける。リーナさんの頬はほんの少し赤らんでいて、興奮しているせいか、息も少し荒かった。


「それでですね。あなたは並外れたMPとLUKがあり、格が6以上のスキルを2つも持っています。これはぜっっっったいに他の人には教えていけません!!私もギルドに報告しません!!」

「わ、わかりました」


 俺はリーナさんの必死な表情に押されて首を縦に振らざるおえない。

 まてよ...まさかこれって...


「二人きりの秘密ってやつですね」


 俺がボソッとそう言うとリーナさんはみるみる顔を赤くしていく。


「も、もう!!新木さんはなんでそんな方向に想像がいくんですか!?」

「いや、冗談ですって」


 リーナさんは少しだけ怒っていたが、最終的には笑ってくれた。


「あっやばい!!もうこんな時間だ!!今日は美味しいご飯ありがとうございました!!」


 そう言ってリーナさんは頭を下げる。


「礼を言うのはこっちの方です。色々教えてくれてありがとうございました。」


 そう言って俺も頭を下げる。


「では帰りますね。」


 そう言ってリーナさんは歩き始めた。俺はリーナさんが見えなくなるまで見送った。


「さて」


 俺もさっさと宿で寝るとしますかね...

 俺はリーナさんに勧められた宿の中に入っていった。


「いらっしゃいませ。ようこそ!!宿『矢又屋』へ!!」


 そう言って出迎えてくれたのは10代後半から20代くらいの女の人であった。活発で笑顔が似合う。白髪も少し痛んではいるが清潔に保たれている。

 そしてなにより耳が尖っている。

 こ、これはもしかするとエルフってやつじゃ...!?


「ど、どうしました?」


 俺がこんなことを思ってしばらく黙ったままでいると心配そうに俺の顔を覗き混んできた。


「い、いやなんでもないです。一泊したいんですけど」

「一泊ですね。朝と夜の食事がついて小銀貨二枚となります。」


 ふむ...2000円か。安いな。

 俺はそう思いながら小銀貨二枚渡す。


「ありがとうございます。では部屋は18番となります。鍵どうぞ。」


 そう言って彼女は鍵を渡す。


「ありがとう。朝ごはん何時?」

「5時から12時までだったらいつでも出せます。でも出来立てが食べたいのなら5時か7時に行くといいと思います。」

「わかった。ありがとう。じゃあ、おやすみ。」

「はい!!おやすみなさい!!」


 俺は彼女の元気な挨拶に見送られて部屋に向かう。

 そして俺は鍵を開けベッドに飛び込む。


「あー疲れた。さっさと寝よ。」


 明日には大量のお金が入ってくるはずだ。

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