十話 コピー機無双
遅くなりました。誤字脱字矛盾あるかもしれません...
「っと、ここでいいかな」
俺は周囲に人気がいないことを確認して呟いた。
そして深呼吸をしてなんとなく集中して口を開く。
「いでよ!!コンビニ!!」
俺がそういった瞬間辺りが一瞬明るくなって扉が現れる。
「さて、行きますか」
俺はそう呟いて扉に近づき、扉に手をかける。そしてコンビニのなかに急ぎ足で入っていった。
「いらっしゃいませー」
相変わらずの気の抜けた声が聞こえてくる。いつもの店員だ。冷房の風が心地よい。
やっぱあれだな。異世界に行くと現代社会の文明の素晴らしさが身に染みてわかるな。まっ、あっちの世界に冷房がないとは決まってないがな。
俺はポスターを持ってある機械に向かう。
コピー機である。どこかの小説みたいに活版印刷を開発とかはできないため、コンビニで手軽にコピーしてしまおう。
そしてコピー機を使うには勿論金がかかるので財布を取り出す。
「っ!?金すごいな」
俺の財布のなかにはとんでもないくらいの札束が入っていた。コンビニ扉をくぐった際に金貨が日本の紙幣に変換されるようだ。福沢諭吉先生が100枚はありそうだ。
やはり予想はしていたが実際にその金額を目の前にするとかなり驚いてしまうな...これで家に帰ることが出来たら最高なんだけどな...行けるところがコンビニだけだからな...しかもかなり田舎の...
「さてコピーコピー」
俺は独り言をいいながら一枚一枚カラーコピーしていく。全部で二千円弱かかった。
うーん食事は宿で食べてみるか!!さすがにもうコンビニは飽きた!!コンビニの食事って最初はかなり美味しい!!って思うんだけど一週間もすると飽きるんだよなー不思議。
俺はコピーした紙をまとめてから食料品は買わずにコンビニの出口へ向かった。
「ありがとーございましたー」
気の抜けた声に見送られ俺は外にでた。
「ふむ...」
俺は唸るような声を出す。俺の目の前にはいつもと同じようにコンビニに転移した時と同じ光景が広がっていた。
「...さて行きますか」
俺はゆっくりと冒険者ギルドに歩いていった。金髪のウサギ耳ちゃんことリーナさんの驚く顔を見るのが楽しみだ...
「こんにちわー」
俺は冒険者ギルドの扉を開けてリーナさんの方へ向かう。リーナさんも俺がいることに気づき得意気そうな顔になる。
「ねっ?言ったでしょ?無理だって。まぁー新木さんは優秀ですね。一日もたたずに見切りをつけるこのができるんですから。実際に戦闘でもそういうのは大事だと思いますよ。」
「いや、依頼の完遂したので納入をしようと思って」
「...え?キャンセルじゃないんですか?」
リーナさんは目を見開いて聞いてくる。
「はい。確認お願いします」
「あっは、はい」
リーナさんは一枚一枚をポスターと見比べていた。その顔は驚愕に染まっていた。
「えーーーー!!!」
リーナさんは全部見終わった後驚きを発散するかのように声をあげた。
これを見れただけで今回は役得だな。
「あ、新木さんはどうやってこんなに早く模写できたんですか?」
「ふふふ...秘密です」
「えー教えてくれたっていいじゃないですかー」
そう言ってリーナさんは少しだけ拗ねたように口を尖らせる。
「...まぁいいですけど。では報酬ですがとりあえず今日は出すことができません。模写の精密な査定は私ではできないので」
「あぁ、はいわかりました。」
俺は素直に頷く。
報酬はやはりすぐには貰えないか...まぁ幸い金は結構あるからいいけど。となると次は宿と食事できるところを探さないとな。
「すいません。どこか美味しい食事ができるところ知りませんか?」
「えーとそれなら...エトワール地区にあるサンシャンというお店が美味しいと思います...よかったら案内しましょうか?もうすぐあがりなので」
リーナさんが小首をかしげて提案してくる。
「えっいいですか?」
「いいですよー今日新木さんのことバカにしたようなことを言ってしまったそのお詫びです」
そう言ってリーナさんは誤魔化すかのように笑った。
「それじゃあお願いします」
「決まりですねじゃあ十分ほど待ってください。着替えてきますから」
そう言ってリーナさんはバタバタとギルドの奥へと消えていった。
忙しい人だ...
それにしても初めての異世界でのちゃんとした料理...楽しみだ。




