物語設定紹介
適当な順番に設定を列挙しています。
普通の場合と異なる解釈をしている場合があるのでご注意ください。
また、最新話までのネタバレを含む場合もあるのでご注意ください。
マレビト
異世界から召喚された人のこと。呼ぶ時は敬称で猊下と呼ぶのが普通。
数百年に一度召喚され、現在の風見で五代目。
風見はドニがハドリア教に申請し、リイルによって召喚された。
初代は北方の大国を作り、二代はドラゴンを駆って闘ったと有名。
歴代のマレビトは勇猛果敢だったり、魔法で捉えられなかったり、未知の知識を持っていたりしたらしい。
彼らが言語はハドリアの神官が教え伝えているために英語や日本語などが保存されている。
権力の大きさは、マレビト≧枢機卿(十派)>大司教(複数の教区を統括)≧司教(神殿クラス長・一定の教区を治める)>司祭(教会の長)>助祭(修道女・修道士)とみられる。
宗教
風見達がいる南の帝国で広まっているのはハドリア教。
神様ではなく人の行動の神業や偉業などを尊ぶ。要するにそれぞれが正しいことを行いましょうというのが第一主義。
神様を信仰していた時代に困っていた人を助け、国を救うなどの偉業を遂げたマレビトは神様じみた信仰を向けられる。
クロエはハドリア教の神官として風見に仕えている。
言語
異世界らしく日本語や英語とは違う言語を用いている。
※しかし作者はYahoo翻訳でポルトガル語を使用中。大いに間違った表記をしている可能性もありますが、異世界の雰囲気だけでも味わってもらえれば幸いです。
医学
病気の正体ははっきりしておらず、衛生の観念がまだないため目に見える汚いものを避けるだけ。
病気に対しては中世ヨーロッパのように瀉血したり、薬草を煎じたりさせるが明確な対処法はなくそれぞれの医者が自己流・師匠にならった方法などで対処している。
隷属騎士には大した医療は施されないので安い薬と包帯のみで済ませるのが大半。
獣医学
ないに等しい。
用いられているのは主に民間療法であり、人への医学と一緒で効いているのかどうかも定かではない。
農業
家畜は育てているが、魔物は活用していない。
麦など風見の世界と同一種は存在する。
食肉の文化
冬は肉を絶ち、春や夏になって家畜の子が離乳すると肉を解禁するのが一般的。
その場で捌いて売るか、塩漬け、干し肉、燻製などにも加工したりする。
その他の文化
マレビトが伝えた文化も所々に浸透している。
日本食、日本家屋などがたまに存在するのもそのため。
衣服
麻が一番安く下着。余裕があれば亜麻。他には毛織物。さらにいくと綿やシルク。
名前
ファーストネーム・身分格(職)・ファミリーネーム・付属名
奴隷の場合は身分格が抜け、付属名にサーヴィが入る。付属名には称号的なものを入れる。
階級
兵士・商業・工業・農業・神官・貴族・王族・平民・学者・役人
この十種が基本だが、それ以外のものが増減することもしばしば。
ハドリアの信徒ならそれぞれの身分格に合った教派があるのでそれらに属し、生業の教えを身に刻んでいく。
なので神殿や教会はある種の学校や意見交換会も兼ねた場として機能しており、信心深くなくとも大衆の生活と密接に関わっている。
奴隷
陰属性の律法でルールを提示され、互いに同意すれば契約完了。
主に害意を持てば痛みなどが走ることもあるので逆らえない。基本的に絶対服従。
契約した時点で人ではなくモノ扱いされるのであまりいい境遇の者はいない。
契約主を変更する時は奴隷商のもとまで訪れ、契約を再更新すればいいが元の契約内容を間違えて覚えていると変更不可能。
盗賊騎士
騎士ではあるものの、その権力を使って追剥じみたことをする騎士。
貴族
基本的に中世ヨーロッパの区分と同じ。
伯爵は王から領地の管理を任された人で、いざという時は王のために軍をあげるもののこと。
伯爵の位は親兄弟で代々襲名し、座を明け渡した親は隠居するか元老院に入って国策に関わる。
公爵は地方の豪族で元から土地を持っていた爵位持ち。
辺境伯は他国との隣接地の領地を持つ貴族。常に国を守っているため、権力も大きい。
物価
剣は最安で一カ月の給料。いいものを揃えようと思えば2年分の給料丸ごと使ったりと車や家を買うような感じ。
本も教科書などだと年俸級。羊皮紙で2000円くらい?
ワインは3回程搾る。一般大衆が飲む酒は水を足された後に絞ったものために薄い。
単位
距離はマイル(約1.6km)、重さはポンド(約450g)を使うのが一般的。
リズやクロエのような近しい人にはメートル法なども教えた模様。
通貨
いくつか種類があるが、その中で最も信用と価値が高く使われているのは現皇帝が作ったレシオン貨幣で先代、先々代の皇帝が作った貨幣も別レートで使われている。
皇帝の権力の大きさ=皇帝が作った貨幣の価値。
金・銀・銅の三種があり、金は100万、銀は1万、銅は100円と同等とでも考えればいい。
動物
地球と同じ犬・猫・馬・牛・羊などもいるが、カトブレパスやバクのような家畜も存在している。
病気や細菌の類いも似た種が存在するので風見の医学・衛生は通じる。
動物以外の生物
幻獣、魔物、魔獣などと分ける。
それらは律法を扱う生物や、明らかに生物の範囲から逸脱したものをさらに人への害の度合いで区分けして定義する。
例えばペガサスやユニコーンなどに代表される基本的に害がないものを幻獣。
スライムやゴブリン、スケルトン、ゴーレムなどあまり強くないが害のあるものを魔物。
鬼、バンパイア、ドラゴンなど特に強く、固有の陣地を持ち、人に害があるものを魔獣という。
例外として妖精や精霊、魔物と人のハーフの魔人などの区分けもあるそうだ。魔人の代表格にはダムピール、サキュバスなどが入る。
こちらは人と共生することもあれば魔物と共生している場合もある。
一部の魔物はムチなどで従わせているが、大半は人に危害を加えてくる。人が近くにいると頭痛などの干渉があるためとドリアードなどは言う。満腹度には関係ない。
竜種
普通の武器では全く傷つけられない。どれも上級の強さだが、魔獣と称されるのはドラゴンのみ。
簡単に分類すると、
ミミズ型の竜=ワーム
前足が翼の竜=飛竜orワイバーン
四脚+背中に翼=ドラゴン
となる。ドラゴンだけはワームや飛竜などより別格に強い。飛竜は人に飼い慣らされることもある。
律法
世界は力と法則に満ちているもの。律法技能者はその法則を一時的に外し、自分というフィルターを通す事によって自らの属性の秩序を行使できる……という風に旧時代では言われていた。現代では理論は不明だが技術として使っている状態。
律法は自分の中にあるワードの組み合わせにより発動できる。どれほどの語彙を持つかは生まれもってのもの。語彙の数によってサードウィザードなどと区分される。
始動キーの一節『Eu escrevo isto』を唱えることによって発動。
普通の物語で言う魔法と捉えて差し支えない。
属性だけでなく自分の持つワード次第で効果が変化するので無敵や万能の技ではない。ワードは登場人物の項を参照。
使える人は血統によって限られている。
炎・雷・風・地・水……五大元素。光は炎と同一。
毒・氷・重力……希少属性。
陰・陽……特異属性。精神操作や幻術、呪いなど精神に関するものが前者。後者は細胞分裂の促進・変化など肉体に関するもの。
虚数……ドラゴンが保有する属性。エネルギーの収束と拡散など世界に新たな法則を付与して操るもの。
人や魔物の律法を吸収し、自分の律法の威力に上乗せできるためにドラゴンが軍隊相手で負けることはない。
付加武装
魔物の核や素材から作る武器であり、魔物の能力の一部を律法のように使用することができる。
ただし劣化もするので通常は一年程度しか使えない。
ゴーレムの核、ブルードラゴンやサンドワームの竜鱗などは付加武装となる。
なんでも付加武装になるのではなく、律法を使う生物のうち律法を操る器官が全身に分散しているのではなく一部に限局したもののみ活用できる。
隷属騎士団
ラヴァン領の領主、ドニ・アスト・ラヴァンが所有する奴隷によって構成される戦闘集団。
老若男女、人、亜人は問わず二百人ほどで構成され、ハイドラの門や城の警備などを一手に任されている。
コストのかかる普通の騎士に代わって用いられる消耗品扱いとなっている。
地名
南の帝国:ハイドラなどを含む帝国。ドニが領地を持つのもこの国の一部。
・ハイドラ:ドニの城がある場所。他国との境界線にある前線基地への補給庫となっている都市でかなり大きめ。
人口は二万程度で九割は農民。
ドニの城の元ネタはドイツのマルクスブルク城。街はローテンブルクの紹介をしている写真や図を参考。
・ラダーチ:銀鉱山のある街。銀細工やたまに発生するゴーレムの付加武装が産業となっている。人口は二千程度。
・水帝樹の湖:多数の水棲魔物が生息。強力ではあるものの、この場を離れないために周囲は安全となっている。
・スシーバ:クイナの故郷。キュウビの庵が近隣にある。
・ドラゴンレイク:竜の巣から徒歩一日の距離にある。カルデラ湖に作られた小さな村。日本刀などを売っている珍しい場所。
イメージはピナトゥボ山のカルデラ湖。
・竜の巣:レッドドラゴンの住処。上層と下層に分かれており、下層には竜種を模した凶悪な魔物が多数生息。
イメージはエローラ石窟群やアジャンター石窟群。
・山岳樹:山脈に根付いた樹。竜の巣よりはるか北、北の大国との隣接地に存在。
・アギト大渓谷:獣の歯のような岩壁に囲まれた大渓谷。
・シュツィアン鍾乳洞:天井がところどころ地上に繋がっている洞窟群。土地を覆うほどの超巨大なスライムが存在する。
イメージはシュコツィアン洞窟群。
・ヘリオン要塞:古代の動く要塞だったらしい。
・バルツィ砦:ハイドラの近くにある東の隣国との境界線を守る砦
北の大国:初代猊下が育て上げた国。
西の国:騎馬民族が統治している国だがよく内部で争いをしていた。
東の隣国:ハイドラと面した国。鉱物資源が豊富だが農作物は豊かではない。