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電脳狂戦士 現代ダンジョンに挑む  作者: saikasyuu
電脳狂戦士 指導する
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ワクワク脳筋教室

「複合武器ってのは、文字の通りいくつかの機能が組み合わさった武器の事です」

「それって・・・合成武器と違うんですか?」

「合成武器は複数の武器ですが、複合武器はあくまでも一つの武器です」


代表的な武器は『方天画戟』だろう。

斬る、突く、殴る。様々な機能を持つ単体の武器の総称だ。正式名称ではないから注意。


「今回の場合盾に違う機能が付いた物に変える感じですね」

「うーん・・・盾だけはやはり厳しいのでしょうか」

「厳しいなぁ。俺何かがやれば戦えるレベルにはなるんだろうが」


でもそれは結局本人の才覚次第になるので今回はそういう話は無しで。

それを前提にしてしまうと本当に何でもありになってしまうからな。


「まぁでも出来るだけ再現には近づける奴を探すつもり・・・てかニ個当てはある」

「えっ!?」

「そんな都合の良い物が!?」


俺も猫カフェ来る途中で思いついて何であるんだと思ったよ。


公式ページから存在する武器の画像が見えるページを開く。

盾の分類で、複合武器としての属性で絞って検索すれば・・・


「あった。これだ」

「『ハウルシールド』・・・ですか?」

「衝撃波を放つ機能がある盾だ。もう一つはこれ」

「『チャージシールド』こっちは丸いんですね」

「どっちも大きいね」

「複合武器の盾ってどうしてもデカくなるんですよね」


耐久力と他の機能を合わせようとするとこうなるんだろう。

後他に持つ武器に選択肢を与えないためだともいわれている。

これが小型の盾とかになるとアーサーがマジでとんでもないことになる。

ワンチャン俺も勝てないんじゃね?


「そ、そこまで強いのですか複合武器とは」

「いやそうでもないけど」

「ど、どっちなのそれ?」

「強いっちゃ強いんですよ。ただサブ武器として優秀って話で」


メインとして持つにはやはり性能が足らないと言わざるを得ない。

まず盾に着けられた機能はあくまでもおまけに過ぎないということ。

これを相手への攻撃札として用いるにはまた面倒な手間がかかる。


だがおまけとして、相手への牽制用と割り切ればこれほど有用な物もない。

何せアビリティなどのコストを一切割かずにそれが着いてくるのだから。

アーサーが持つよヤバいというのは、ただでさえ強いあいつに手札が増えるのがヤバいということだ。

本当にデカい盾しか無くて良かったと心から思う。


「そしてここまでは一般的な話だ」

「な、なんと」

「蒼君楽しんでる?」

「反応が面白くて」


何に対してもしっかり大きく反応してくれるのは非常に可愛げがあっていいな。俺もリアルでこういう後輩が欲しい。


「話を戻して、こっちの『チャージシールド』こいつがその例外何だ」

「どんな機能が付いているのですか?」

「文字通り。エネルギー・・・この場合魔力を貯める事が出来るんだ」


溜め込んだ魔力には様々な方法で用いることが出来る。

盾から放出して遠距離攻撃。

攻撃を受けた瞬間に爆発させて相手をひるませたり。

事前に設定は必要だがその分相手にこちらの動きを読ませないという役割も持てる。


「すごい・・・」

「うーん」

「む。メグさんは何か気になる所がありますか」

「いやね?それだけ強いなら他の人も使ってるんじゃない?って思って」

「正解です」


当然だけど欠点はある。

魔力のチャージで行う行動を、元から専門で行っている様な武器には勝てないということだ。


「放出とかなら普通に魔法を使った方がーってこと?」

「その通り」

「えっと。じゃあこれは何が例外何でしょうか」


何が勝てないか。それは実は威力的な話ではない。


「魔力効率が死ぬほど悪い」

「・・・例外?」

「見方を変えると、効率さえ無視すれば本来の用途で用いている武器にも匹敵するというわけだ」

「あ!なるほど」

「それは無視できるものなの?」

「良い質問ですね」


これは俺達みたいなハイパー脳筋構成にしてないとあまり実感できない話。

アーツアビリティの使用には当然魔力が使われている。

クールタイムだけあって消費無しだとバランスがあれだからここは当然だ。


だから基本的に多くのプレイヤーは魔力はアーツアビリティに消費する。

魔法使いでも、剣士でもそれは例外じゃない。


だがここに、その魔力を一切合切無駄にしているのがいる。


「あ・・・そういえば蒼君たちって」

「はい。俺達魔力使わないんで」

「まさかここで脳筋が活きるなんて・・・」


本当にそれな。


だからどんだけ魔力効率が悪くても問題はない。

当然撃ち合いになれば不利だが、構成上長期戦を想定していない。

後盾がデカくて、複合武器みたいな脆さが無いから防御に徹すれば割と耐えられるのも大きい。


「でも人気じゃないのは?」

「ほかの武器の方が強いっす。シンプルだし」


使いこなすの難しいんだよなーこれ。

あと基本的にこれと同じようなサイズの盾を持つプレイヤーは重戦士タイプが多い。

当然アビリティもそちらに寄るんだが、そうなると盾の方はむしろ変なのが付いてない方が良いってやつが多い。

その為全体で見ると人気とは言えない。それでもやっぱりサブとしてはしっかり強いので使い手は多いんだが。


「見た目はちょっとなりきり用って考えるとあれだけど、そこは変更券で変えられるしな」

「成程。それならもうこれが一番な気もしますね」

「蒼君質問!」

「はいどうぞ」

「その変更券?っていうのはどうやって手に入るの?」

「基本は大会の入賞報酬っすね」


あとはいくつかのクエスト達成で手に入る。

まぁそれは数が限られているので、色々弄りたいなら大会で勝つのは必須になる。


「運営がイベントとしてやる公式大会と、毎日決められた時間にある定期大会の二つがあるんでどっちでも良いですね」

「でもそれだとあんまり強くない人はもらえないよね?」

「運営のイベントだと参加しただけでも貰えることもありますよ。あとイベント期間中に戦った分だけ溜まるポイントで交換とか」

「ちゃんと考えられてるんだねー」

「そこはまぁ。見た目って結構モチベーションに影響しますし」


何となく覚えがある人は多いんじゃないだろうか。

性能は良いのに見た目がものすごくダサい装備を手に入れてしまった時のことを。

それを持ってないとまともに戦えないけど使いたくないという相反する心の動きを。

俺はあんまりない。このゲーム限定だけど。


「ちなみに何枚くらい持ってる?」

「えっと・・・確か四枚かと」

「む?意外とあるな。クエストやった?」

「はい。文屋さんに教わったので」

「賢明だな。まぁ試すのを考えるとあと八枚は必要だろうけど」


見た目変更券は、別の武器に変更する際に一枚消費。

あと自分で自由にデザインしてそれを運営に反映してもらうってやり方もある。

その場合既存の装備との差によって消費する枚数が変わる。

AI処理だからいつ運営に投げてもすぐ返事が来るのは良いところだな。


「ちなみにこれ、売ることも出来るので使わなくても捨てないようにな」

「あ、それも聞いてます」

「ならよろしい」


割と大事な資産だからな。俺も金欠になったら売ろうと思ってる。

多分今度一気に消費するから大事にはしていきたいけど。


「とりあえず、武器はこれでいいか?」

「はい!頑張ってみたいと思います」

「よろしい。後はアビリティの構成なんだが・・・まぁ今の方向性で良いはずだ」

「良いんですか?」

「ああ。これ重いし。火力問題はいずれにしても身体強化で解決しないといけないしな」


何せ魔力は別で使う当てがあるからアーツアビリティには使えない。

まぁ盾だからそもそもまともなアビリティないんだけども。


「一応教えとくが、複合武器は複合武器限定のスキルもある。そこも目は通しておけよ」

「はい!・・・ところで、これはどちらで手に入るんですか?」

「・・・そこなんだよな」


まぁあれだ。人気じゃないって言った理由ってそこも関係しているんだ。

当然だけど簡単じゃない。時間は掛かるし、おそらく一発クリアは無理だろう。


「い、一体どんな条件なのですか・・・」

「それは・・・」

「・・・ゴクリ」

「・・・作るんだよ。自分で」

「・・・え」

「だから。作るんだ。素材集めて、組み立てて」

「・・・え?」

「うん。わかる。そういう反応になるよな」


俺も初めて知った時は流石に目玉が飛び出そうになった。


別に鍛冶作業をしろとかそういうわけじゃない。

ただそれ用のミニゲームをクリアしないといけないって話だ。

でも失敗するとその度に素材は消える。

だから失敗のたびに集めなおす必要がある。


「も、もしかして」

「クエスト受注した状態じゃないと手に入らない、しかも一個ずつ」


この時点でミツハネは察しているようで頬が引きつっている。

メグさんはまだ分かっていない。ゲームに慣れてないとそうよね。


「失敗の度に同じ事繰り返さないといけないんで・・・すごく嫌がられてるクエストなんですよね・・・」


これでミニゲームが難しい(簡単?)とかならまだ良かったんだが、ちゃんと難しいっていうね。

武器のスペックに対して使用率が低いのは間違いなくこれのせいだろう。


「えっと・・・抜け道は」

「ない。一切ない!!」


素材がクエストアイテムだから事前に用意することも出来ない。

幸い集めるだけならそこまで難しくないから、本当に歩くだけだし。

まぁそれが嫌って話もあるんだが。


「ちなみにソロ限定だから他の人に手伝ってもらうことも出来ない」

「苦行じゃないですか!」

「その通りだよ」


俺も四週くらいかかったからな・・・しかも結局使わなかったからマジで時間を無駄にしただけだし・・・


その未来を想像したのか、ミツハネは顔を手で覆ってしまった。

その横でまだぴんと来てしないメグさん。二人が対照的過ぎて逆に面白い。


「まぁあれだ・・・運が良ければ一発だから。がんばれ」

「ミ、ミニゲームにコツは」

「リズムゲームだけどタイミングばらばらだからなんもない」

「く、くそげー・・・」


ここに関しては俺もそう思うわ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 方天戟やハルバード等のポールウェポンは漢のロマン… しかしお使いクエストまであるとか アークオリンピアって何ゲーに分類されるんですかね?
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