始まりの日 7
どうもどうもどうもどうもどうもどうもどうもまくらんヴぉです!書くことないんで……どうぞ!!
校長のあいさつが終わり、場内に拍手が起きた。隣にいる樹に関しては俺と一緒に話していたのに、大きな音で拍手していた。
そして、校長が舞台から姿を消して増井先生が出てきた。
「校長先生、ありがとうございました。では次に、新入生挨拶です。中村君、お願いします。」
そう言うと、「え、中村ってまさか?!」「去年話題になったあの?!」などと場内がざわついた。中村……?身に覚えがないな……。
「うおっ!中村ってあれじゃん!ニュースでどでかく出てた奴じゃん!」
当然樹も知ってたらしく、大きく興奮した声を上げていた。……ってことはすごい人なのか……?
「なあ樹。中村って誰だ?全く知らないんだが……。」
俺が樹に聞いた瞬間、俺の周りにいた生徒たちがばっと一斉にこっちに振り向いた。しかも全員驚愕の顔で。……へ?
「俊……知らないのか?!あの中村だぞ?!」
「お、おう……全く。これっぽっちも。」
「「「「「「……。」」」」」」
おい、なんで静かになるんだよ。なんか言ってくれよ!怖ぇよ!
「おま、マジかよぉ。ま、でも知ってないんだったらしょうがねえな。挨拶が終わったら教えてやるよ。」
「あ、ああ。」
「ほら、そろそろ始まるぜ!あ~楽しみ!!」
そう言って樹が舞台のほうに体を向かせたので、俺も体を向かせた。するとそこにはもう中村……が立っていた。
遠くから見ているから体の特徴は見れないが、姿かたち見るに男だった。
「春の息吹が感じられる今日、僕たちは国立スキル育成専門学校に入学いたします。本日はこのような盛大な式を挙行していただき誠にありがとうございます。新入生を代表してお礼申し上げます。」
とそんな感じで中村の挨拶はスタートした。
そこからはほぼほぼ典型に収まっていて、自身のスキルなどを明かすとかそんなことはなかった(スキルは個人情報だから当たり前だが)。
そして挨拶が終わり、練習場に吹奏楽部以上の大喝采が起きた。樹に関しては「うおーーー!中村―――!!」と泣いていた。あ、こいつ絶対約束忘れてるな。
「中村君、ありがとうございました。それではこれで、第23回国立スキル育成専門学校入学式を終わります。これから皆さんは各教室に行ってもらいたいと思います。外に出て、すぐ目に見える建物が一年生の棟です。1階は芸能クラス、二階は戦闘クラスです。それでは、各自移動をはじめて下さい。」
そう増井先生が言うと、皆が続々に立ち上がり、出入り口のほうへ向かっていった。
「おい俊!俺たちも行こうぜ!早くしねえと混むぞ!」
「ああ。今すぐ行くから落ち着けって……。」
樹が今にも「うおおおおおおおらららららあああっ!!」と走り出しそうな雰囲気だったので、俺は、自分が座っていた席を立った。
「よっしゃ!じゃあ行くぜ!うおおおおおおおらららららあああっ!!」
「あ!おい!だからちょっと待てって!」
そう言って俺は周りを(物理的に)蹴散らしている樹を追いかけた。
読んでくれてありがとうございます!投稿ペースはあまりとれないので、ちびちび上げると思います!
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