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NSSO《国家特別秘密組織》  作者: まっふん
プロローグ
1/40

組織の誕生

チェストラ市には警察という組織はあるものも、大きな事件が起きた時に集中して捜査できるシステムがなかった。


捜査にあたるはずの者が他の担当に回ってしまったり、難解な事件を新米が担当してしまい、ストレスを受けてしまうなど、散々なものだった。


 そこで、人事局教育部長であるチャーリー・フォーエルは3名の各界の有能者と協力しながら事件解決に取り組む一般市民から構成された秘密組織を5年かけて作り上げた。


 メンバーは約20人で全員女性である。年齢は、全員20代前半と非常に若い。


4年共に生活していたため、協力関係が強い。また、身体を張って事件の解決に挑むために、鍛え上げられている彼女たちは、他のだらしのなくなってしまった警察官より非常に有望であると期待された。


このころは、男性中心社会であり、女性が活躍する場面が非常に少なかったため、チャーリーは貢献したいと考える女性たちを探していた。


しかし、すでに結婚している女性や親が反対する女性、14歳から4年間施設に閉じこもって、訓練を受けてまで活躍したいと思わない女性がほとんどであったため、見つけるのは皆無に等しかった。


 ある時、チャーリーは冬の路地裏で倒れている少女を見つけた。このままでは凍死すると考えたチャーリーは家に連れて帰り、介抱した。彼女は12歳で一年前に初めて訪れたこの街で母親に捨てられ、路頭を彷徨っていたところだった。家族も家もお金も無くした彼女に、チャーリーは条件を出した。この家にとどまる代わりに、私の仕事の手伝いをして欲しいと…彼の行いに非常に感謝した少女は、条件を呑み、彼に忠誠を誓った。


 彼女との出会いをきっかけに、チャーリーはスラム街や娼婦館、孤児院などを訪れて、身体能力や賢さを見極めて、メンバーを集めていった。チャーリーが踏み入れることのなかったその世界には、毎日生きることに必死なものが多く、チャーリーの考えに賛同する少女が多かった。彼は、彼女たちに衣食住を与え、作法などを教えながら、組織の一員として活躍するために強くしていった。


 そして4年が経った今、彼女たちは多くの警察をうならせるほどの強い女性たちになった。チャーリーが組織を完成させ、本格的な始動が始まる3週間前、彼は全員を集め、リーダーを決めた。


リーダーの名は、イザベラ・チャン。攻撃能力が高い以外に、リーダーシップ性やユーモア性など何かが特化しているわけではない彼女がどうして選ばれたのかは、よくわかっていないが、誰も彼女に反発はしなかった。


 彼女たちの組織は、国家の下に秘密裏にある程度の事件が起きた時に活動するものとされ、NSSO(National Secret Special Organization)と名付けられた。

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