表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/45

第33話 チェルシー舐める

アルがアーサー達とイチャコラしている時のチェルシーとネマ

「ネマ! どういうこと?」


「アルは、レティシアと出かけた」


チェルシーはその言葉に衝撃を受けた。

先ほどご主人様が命を狙われているということを知ったばかりなのだ。


「どこに行ったかわかる?」


ネマは首を振る。


「チェルシーは何で慌ててる?」


葉っぱの髪を揺らしながら、首を傾ける。


「良いネマ落ち着いて聞いて」


本人が落ち着いていないのだが、ネマは何も言わない。


「私は今までスミスさんの所に行ってたの」


ネマが相槌をうつ。


「私はスミスさんに相談してたの、レティシアさんが怪しいから調査してほしいって」


じっとチェルシーを見つめ続ける。


「スミスさんは、既に調査を始めていたの、ダウンクロウの周りでも怪しい動きを確認したから、それを調べるうちに、ご主人様が狙われているのを知ったみたい」


ネマの表情が、驚きにかわる。


「レティシアさんは、ご主人様を殺す気よ」


「探さなきゃ」


ネマが珍しく動揺する。


「どこに行ったかわかる?」


「わからない、けど探せる」


ネマはそういうと服をはだけさせた。


「ちょ! 何やってるの!」


チェルシーがビックリしている。


「弱い」


ネマは蔓を自分の背中にある奴隷紋に当てて何かしている。


「チェルシーも協力して」


「協力?」


すると、ネマの蔓がチェルシーを捕まえ、服をはだけさせる。


「きゃあ!」


抵抗もむなしく、少女は蔓にいいようにされている。


「あ! ネマ! そこは!」


しかしネマは容赦しない。

チェルシーの奴隷紋を弄る。


「っ!」


顔を赤くしながらチェルシーは耐えている。


「反応が弱い」


チェルシーのことを言っているわけではないが、外面的にそう見えてしまう。


ネマはおもむろに、チェルシーの背中に顔を近づけ‘‘舐めた‘‘


「ひやぁ!」


ゾクッとしたのかチェルシーの背筋が伸びた。


「わかった」


「わかったって! ご主人様の場所が? あっ!」


「うん」


ネマはペロペロをやめない。


「なら、これをやめて行きましょう!」


「アルは、動いてる」


「ええ! じゃあこのまま行くの?」


「うん、アルの反応が弱い、急ぐ」


ネマがアルのピンチを悟っているようだ、急がなければならないのは分かっているが、ネマとチェルシーは今、上半身がはだけている状態だ。


「ネマ! ちょっと待って」


チェルシーはネマを背負い、上からマントを被る。


「これでよし!」


マントでなんとか隠して、ネマの案内の元アルの場所へ向かう。


「あっ!」


たまにチェルシーが変な声をだすが、全力で走る。

街を出るときに怪しいマント二人組とすれ違う。


「あれは、レティシアさん!」


女の勘がそう言っている。

ご主人様と一緒にいるはずの彼女が、身を隠すようにしている。


嫌な予感がする。


「ネマ! ご主人様は近い?」


レティシアが居たのだ、近くに居る可能性はある。


「森の方」


少し遠くに見える森の方角を指す。

合同演習で使った森ではないので、大分近い。


「スピードあげるよ! 舌かまないでね! ひゃあ!」


ネマがペロッと返事をする。

日頃の訓練と、急がなければという思いのおかげで、チェルシーは疲れを感じず走っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ