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第31話 闇への誘い

ブクマや評価ありがとうございます!

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「ご主人様が狙われている?」


「ああ、ダウンクロウとアル君が、石碑に名を刻んだのは知っているかい?」


「え! 聞いてないです」


「そうか、それなりに話題にはなっていたんだけど、アル君の方は何故か噂に上がりにくかったんだ」


「ダウンクロウの名声が一人歩きしたんでしょうか?」


「そう見えるようにされたんだ」


「された?」「ああ、最初はメンバーの中にエンチャンターがいる、ということが話題に上がっていたんだ」


「それが消えた?」


「そう、エンチャンターが活躍するなんて聞いたことがないからね、それなりの話題になっていたし、アル君は有名になってもおかしくなかったんだ」


「どうして消えたんですか?」


「そう仕向けた奴がいたのさ」


アルが有名になるのを意図的に止めた人がいる。


「徐々にエンチャンターの話はなくなり、ダウンクロウの凄さが語られるようになったのさ」


「どうしてそんなこと?」


「名声が重要な輩がいるからさ」


「それって」


「国王さ、国王はいつだって名君であり、名声を保たなければならない」


「そんな」


「確かな情報網だ、本音はアル君どころかダウンクロウにさえ名声は取られたくなかったようだ」


スミスさんはすでに情報を掴んでいる話し方をする。


「ダウンクロウに国家探索者にならないかと誘いが来たんだ、一度は断ったんだけどね、それでもとしつこいから何かあると思って調べてたんだ」


ダウンクロウに接触がしつこかったので、スミスは何かおかしいと思い、スパイを使い情報を集めさせたのだ。


「それれとレティシアさんが何か関係が?」


「実は、レティシアがアル君を殺そうとしているんだ」


チェルシーは衝撃で開いた口が塞がらなかった。


--------------アル・ギルバートside--------------


「こんな時間に本当に大丈夫?」


「うん、今から会ってくれるって」


今レティシアに呼び出され、奴隷を紹介してくれるというのだ。

俺が奴隷を仲間にしているのを見て、察してくれたらしい。


「その人はね、まだ奴隷になっていないんだけど、契約を奴隷商に頼めば仲介料で済むでしょ?」


「それはありがたいな」


奴隷商は、契約だけをやってくれたりもする。

安くなるとは言っても気軽な金額ではないのだが。


「ここよ!」


連れてこられたのは入り組んだ路地の中にある建物の一角だった。


「中でもう待ってるから」


レティシアに続いて中に入る。


中は薄暗く、小さな明かりしかついていなかった。

これから奴隷に身を落とそうとしている人だ、こんなものかなと思っていた。


「こんばんわ」


中で待っていた、フードを被った人物に声をかける。

しかし、その人物は何も言わずいきなり走ってきた。


「えっ!」


フードがめくれ、顔が露わになる。


「アーサー」


その人物の正体はアーサーだった。


「死ね!」


アーサーが短剣で切り付けてくる。

俺は必死に避けようとするが、勇者に不意打ちをされては無理だった。

心臓に向かって刃物が突き立つ。


「ガッ!」


俺は死んだ。

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