第25話 合同演習 黒い指輪
ブックマークや評価ありがとうございます!
ランキングに載り続けることがことができ、多くの人に読まれ嬉しく思います。
さて、あとがきにお知らせがあります
「ご主人様!」
チェルシーの叫び声が聞こえる。
レッドウルフが俺を押さえつけたまま、噛み切ろうと顔を近づけた。
「クソ!」
周りに助けに来れる人はいない、絶体絶命だった。
「アル!」
「ナイスだネマ!」
寸前の所でネマが蔓で応戦してくれた。
そのおかげで上半身は自由になったが、いまだ下半身は押さえられている。
ネマの蔓だけでは不十分らしく、前足で振り払われている。
俺は必死に殴った。
指ぬきナックルがあるのでそこそこの攻撃力はあるが、このレベルの魔物には通用しない。
俺の行動を煩わしく思ったのか、押さえている逆の足で俺を殴りにきた。
まともに食らってはひとたまりもないため、両腕でガードを固める。
ウルフの前足が振り抜かれ、黒い指輪に当たった。
指輪から真黒な閃光が走る。
思わず目を瞑る。
光が収まり、視界が戻ってきた。
「ん?」
レッドウルフが押さえている足からは、圧迫する力がなくなっていた。
「お! 抜けれる」
俺はできるだけ素早く抜け出すと、ウルフの方を見る。
「あれ? これ死んでない?」
レッドウルフが俺を押さえていた態勢のまま固まっていた。
「とりあえず離れるか」
俺は安全を確保するためにみんなが待っている場所まで下がった。
「ご主人様! お怪我はありますか!」
チェルシーが泣きながら抱き着いてきた。
「あ、ああなんともない」
それ以外の人たちは何が起きたのかという顔をしている。
すると、レッドウルフの遺体が倒れた。
その音に我に返ったのか、ウルフ達が一斉に逃げ出した。
「皆さん! 危ないから下がって!」
俺が声をかけると、呆けていた人たちもウルフ同様そこから逃げるように待避した。
とりあえず野営地に戻ることになり、みんなで帰路につく。
その道の途中で、俺の腕にずっとまとわりついていたチェルシーがあることに気づく。
「ご主人様、指どうしたんですか?」
「指?」
チェルシーが見ている方の指を俺も見る。
「あ、黒い」
指に何かがまとわりつくように黒い模様が浮かんでいた。
「痛くないんですか?」
俺は指を曲げたり、伸ばしたりしてみる。
「いや、全く問題ないな」
「ヒールかけてみますか?」
「ああ、状態異常回復とかも頼む」
できるだけの治療を試みてみたが、黒い模様は消えなかった。
「なんか気味が悪いな」
「呪われてるみたい」
ネマが不穏なことを言う
「呪われてる?」
「ドルイド族の森には神樹といわれている樹があるの」
「神樹?」
「うん、精霊が宿っている樹なんだけど、その樹が20年ぐらい前に呪われたらしいの」
「その呪われた神樹にも似たような模様が?」
「うん、似てる」
それ以上のことはわからず、野営地についたので休憩を取ることにした。
読んでいただきありがとうございます!
まさか、読まないで飛ばしてないですよね?
冗談はこれくらいにして、お知らせ!
物議をかもしているかもしれない23話!こちらを書き換えて欲しいや、何故そうなるのか分からない!
というような感想をいただきました。
そこで、活動報告にてアンケートを取りたいと思います。
今日中にアンケートを書き込む場所を作るので、良ければお答えいただけると嬉しいです。
書き換えたらどう物語に影響が出るかなども書いておきます。
詳しくは、やまとの作者ページ活動報告へ!




