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三人七色 〜愛物語〜  作者: 逢沢零
chapter.1 長く短い初恋
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初恋の味


初恋が淡いものだとは母から聞かされていた。

淡いどころかほろ苦いすら越えて、ただただ苦い。

むしろ辛味まである。


すべてを知った由奈は随分と気を遣って



「新しい恋見つけな? ね?」


なんて言って慰めようとしてくれる。


そんな簡単に割り切れるものなの?

そんな疑問に答えを出すのも面倒に感じるほど、私は彼を好きだった。


とはいえ所詮は高校生の恋愛。


そんなことを言うのは簡単なのに、2人の邪魔なんて出来るはずもなく、見てるだけの恋になったのは2年前からだ。


もうすぐ卒業なのに、何も出来ないまま終わるのは嫌だった。どうせ終わるなら忘れさせてほしい。


中途半端に好きなまま、中途半端に愛したまま終わるのはつらいもの。


なにより、愛したままの別れなんてあまりにも寂しい。

ビタースウィートな恋愛模様。


彼の目に私は映らない。


辛くても悲しくても、


私はあなたしか見えない。


蜃気楼のような恋。


戸惑いすら覚える霧の中に、


君を見た。


幻でもいい。


君の手を握らせて。

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