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三人七色 〜愛物語〜  作者: 逢沢零
chapter.1 長く短い初恋
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出会いは別れへの加速装置

プロローグ


その恋に名前はない。

一目惚れではなく、長く寄り添ったから生まれた恋心でもない。


遠目から見ているだけの恋。


それが私の初恋。


これはきっと、世界で一番くだらない恋。






〜本編〜



学校への電車へ乗った。


都会の電車はうるさい。

車掌のアナウンスはまだしも、男の騒ぎ声やギャルの下事情まで聞こえてくる朝の通学は、美緒にとって最悪の時間だった。

いつからだろうか、通学が嫌いになったのは。そんなことを考えてるうちに高校の最寄り駅に着く。


ごった返す駅のホームで、改札に着いた瞬間、遠くから

「美緒ー」と呼ぶ声に気づく。親友の由奈だ。


「おはよう」


呼ばれた声に返すように挨拶をする。


「おはよ」


軽いあいさつを終え高校までの道を歩く。


「今日の一限なんだっけ?」


いつもしてくる質問だ。



「国語だったはず」


そんな話をしてると、私の好きな人が横切っていく。


美神透、大人しい性格で裏表のない人当たりの良い男の子。話したことは数少ないけど、何故か好きになっていた。


「好きなら告白すればいいのに」



サラッと由奈にそんなことを言われたこともあったけど、

私には告白なんて出来ない。


彼には彼女がいるから。

初恋の人。


きっと生涯記憶に残る人。


たとえ私以外の人と愛し合っていても、


私はあなたを愛そう。


私にはそれくらいがちょうどいい。

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