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3.普通の女の持ち物

 これを読んでいるみなさんのバッグはどのような大きさでしょうか。


 男性だったら、ポケットにスマホと財布のみ、という方もいらっしゃるでしょう。

 とてもうらやましいですが、私はそうはいきません。


 やたら小さいバッグだと「財布すら入ってないんじゃないの、奢られる事前提?」

 やたら大きいバッグだと「取捨選択のできない人」


 普通サイズのバッグとはどの程度か、と考えて私が行き着いたのは

 『ミニボストン』

 です。

 最初からやや小さめのものを持っていれば、なんだか潔く生きていられる気がする。あくまで気持の問題。


 もちろん、仕事や遊びで大きな荷物を持つときもありますが、今回は「基本装備」として必要最低限のものが入る大きさということにしております。

 私が厳選して愛用しているバッグは

 ・長財布・ポーチ・エコバッグ・ペットボトル・メガネケース・スマホ・頑張って折り畳み傘

 が入るもの。

 これだけ聞いたならば、さほど重たくないだろう……と思う方もいるかもしれません。


 私の問題は「ポーチでかすぎ」であります。

 ポーチの中身は以下の通り。


 ・この時期に欠かせない点鼻薬

 ・メイク直し用のファンデとリップ

 ・鏡(ファンデのパクトの鏡で充分なのですが、ジルの鏡可愛いから持ち歩きたい……)

 ・ソーイングセット(なくても困らない事がほとんどだけれどあると便利)

 ・ウェットティッシュとボディシート

 ・日焼け止めとリップバーム

 ・ポケットティッシュ(水に溶けるのと溶けないものふたつ)

 ・エチケット用品(タブレットとか諸々)


 総重量:500g


 リストを見るだけで、これを書いている人間がいかに心配性でスマートに生きられない人間だと思うでしょう。書いてみて私も思いました。ミニマリスト(最小限の物に囲まれて生活する人)にはなれそうもありません。お察しの通り、部屋も物が多いです。

 なにより、軽いものを入れる為に作られたミニボストンの持ち手部分がすぐ弱るという実害も。ぺしゃんこのバッグに憧れます。常にパンパンです。


 トイレのパウダールームでこじんまりとしたポーチを取り出して、ささっとメイク直して出ていく人は美しい、と思うのです。無駄のない人生。

 いっぽう私は、パニック状態のドラえもんが如く「あのアイテムはどこだ」となるのです。「まったく、バカは楽に生きられない」とは母の言葉。(娘の私に言った事ではなく、天然でうっかりものの自分へ向けられたもの)


 ファッション誌の「バッグ・ポーチの中身見せて!」という企画が大好き。

 厚かましく他人のバッグの中は見られない、という人の為のよいページだなぁと何度も読み込んでしまう。なのに未だにポーチが重い。あんなに小さいバッグに絶対に入るもんか! 誌面でほほ笑む美人に対して虚しくツッコミを入れるのであります。

 世の中の人は、どうしてああも涼しい顔で生きているのか。羨ましく思いながら、今日も普通サイズのバッグを目指し、中身を吟味し、結果どれも無くせないと問題を先送りにする人生です。いつかは……いつかは!

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