死神科ジアース担当の憂鬱
私の仕事は、秩序を守るために不穏分子を処理すること。
この前は失敗して一人巻き込んでしまったけど。
その次は成功した。
今回は勘のいいガキを処理して終わりと一週間前までの私は考えていた。
「勘のいいガキめ!!チョコマカと避けやがって!さっさと死ね!」
と言いつつ私は鉄骨を落とす
対象のガキはさっと避けた
「また失敗・・・今日も残業・・・報告書が・・・」
私はここ最近このガキを処理するために大量に罠をはったが、ガキは全て避けて見せた。
結果、はった罠の数だけ私のデスクの上には白紙の報告書が積まれていき、今も積まれ続けている。
『んーん?あのスーツの女の人綺麗だなー』
いやー私確かに綺麗かもしれないけど公然でそんなこと言うなんて大胆な子ね
『でも何であんな所に浮い《・・》てるんだろう?』
ゲッ、バレた
『気のせいか』
そう気のせいよ
『とでも言うと思ったか?降りてこい殺人犯!』
降りてこいって言われて降りる殺人犯がいるか!
『この位置からだとよく見えるけど、下着にも気を使った方がいいんじゃない?ベージュは無いわ。ババ臭さ臭いすぎ』
ぶち殺してやる……
私は大鎌を構えて落下しつつガキに振り下ろす
ザクッ
やったかな?
「危ないな~刺さったらどうするんだよ?」
ガキは避けた
私は鎌を横に一閃
ガキもとい少年はバックステップで回避
私は詰めつつ溜めて逆袈裟斬りを放つ
少年は地面に倒れて回避
今度こそ殺してやる……
私は鎌を振り下ろす
ザクッ
またしても避けられた
「ちょっと待とう、謝るからパンツからかってすんませんでした。だから一旦その鎌を抑えて。なぜ俺を殺そうとするのかを教えてくれ、いやください」
私は鎌をもう一度持ち上げる
「待って待って待って、お話ししようよお茶でも飲みながら。話せばわかるって。ね!」
『その辺で止めとけ。死神科科則その一、対象の死に我々が関与したことを一切知られてはならない。その殺し方だとその他の人間に気づかれるぞ。レンの後任でジアース担当のヒスイ』
いつの間にか私の直ぐ後ろに黒いスーツの男と白い外套を着て革製のトランクを持った少年が現れていた。
黒いスーツの男は死神科から支給される大鎌で私の鎌を押さえていた。
「確か貴方、レン先輩の直轄世界エリアスの担当でレン先輩の直属の部下のジンさんよね?」
「確かにジンだ、お前の知っているジンでは無いだろうが・・・」
「こんなところで何をなさっておいでで?早く仕事に戻ったらどうですか?」
「俺は今、仕事は無いんだ。今日は別件だ」
「とにかく止めておけ。消されたくなければな」
「消される?上からですか」
「いや、もっと大きな者たちに。俺たちはそろそろ行く。機会があったらまた会おう。その時に・・・・・・…………」
ジンと少年は去っていった。
「ね、会社員のお姉さん?俺とお話しよ?」
「そうですね。こうなってしまっては仕方がない」
私は鎌をしまって少年と移動する。
作者:「ベージュは無いわ」
ヒスイ(以後翡翠):「殺しますよ?」
作者:「無理無理、パンツの色当てられたぐらいで怒るようなしたっぱ実行班には無理だよ」
翡翠:「切り刻んでくれる!」
作者:「フフフフ、当たらないなー」
翡翠:「このっ!変態が!」
作者:「レン君にも斬れなかったんだよ?君には千年早い」
翡翠:「このド変態が!!」
作者:「おー、当たったけどすり抜けたwww」