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世界の理を破ったら  作者: 水無月 蒼次
世界の理を破っても
13/18

俺 斬殺

作者:「誠治君よ、永遠に……」

誠治:「マジで?俺殺されちゃうの?」

「これで作戦決行出来るようになった」


「はいはい、よかったね」


「あの慌てようからするにあの三人組の手は入ってないと思う」


「だろうね、アイツ等は私たちには何も出来ないと思ってるはずだし」


「さてと長居は無用だし出て喫茶店にでも入って…ってああっ!財布がない!」


「そりゃそうでしょ、あんたこないだの消された時に財布なんか持ってたっけ?」


「コンビニ寄ったから持ってたよ!アイスもない!」


「でも、アイツらの空間に連れ込まれた後は持ってなかったわよ?それにアイスなんか持っててどうするのよ」


「こんのこそ泥が!出てきやがれ!えーーとW・・・・なんとかなんとか」


「WSSね。それから引きづり出すためにこんなことしてるんじゃん」


ヒスイは呆れた顔でこっちを見る


その後、待つこと一時間弱


「出てきた、走ってる走ってる」


「で、どうするの?」


「人目の少ないところまで鬼ごっこして、斬殺」


誠治は適当に説明しつつ走る。


「何処に連れ込む?」


「裏山まで」


「じゃあ、がんばって上から見てるから」


ヒスイは姿を消した


俺はなるべく人の少ない場所を通って移動する。


激情した俺が走ってくる。


「あと少し」


俺がニヤニヤしながら振り向くと後ろの俺は更に怒ったようで罵声を投げ掛けてきた。


俺は無視して走る、道が徐々に上に傾いていき走る速度が落ちる


俺ともう一人の俺は所詮俺だから俺と俺の距離は一向に縮まらない

が一向に開きもしない


そして山の中に入っていく。


正直な話をするとこの時間に森に入るのは怖い、マムシとかアブとか蜂とかそう言う類いが多いから


そして山の中腹まで登ってきた

我ながらスゴい持久力



「さてとここまで来れば大丈夫かな」


「おいっ偽者!なぜ俺に化けた」


「化けたか、お前から見たら確かに俺は偽者なのかもしれないがそれは同時にお前が俺の偽者であることを示すんじゃないか?」


「その化けの皮剥がしてやる」


「俺はお前を…殺す!」


もう一人の誠治が殴りかかってきたのはそのすぐ後だった。


俺はもう一人の俺の拳をかわして拳を放つが、もう一人の俺も俺の拳をかわす。


実力は互角だが俺たちには決定的な差異があった。


もう一人の俺は日常を過ごしてきた俺であり、俺は非日常を過ごしてきた俺であると言う差異があった。


俺はもう一人の俺を殴り飛ばす。


俺ともう一人の俺の差異は経験と頼れる仲間がいるかどうかだった


俺は地面に転がった俺を拘束して叫ぶ。


「今だ!ヒスイさん!とどめを!」


ヒスイが急降下してきてもう一人の俺の首を鎌でさらった。


「──・・・・」


もう一人の俺は一瞬声にならない叫びを上げて沈黙した。

切断された首から大量の血が吹き出している。


「ふぅ、自分の死体って言うのはあんまりいいものじゃないな」


「初殺人おめでと」


「さてと次はヒスイさんの番だな」


「さてと無事に出てきてくれますようにと」


「さてと俺は帰ろうかな」


「そんな状態で家に帰るつもりなの?」


ヒスイは俺の服に目を向ける。


俺の服は泥が張り付きその上から俺の血がかかっている。


要するに人前を歩ける格好ではないと言うことだ。


「やっぱり制服奪っとけばよかったな」


「さてと、どうするの?」


「どっかで服を調達…」


俺は足下に転がっている死体を見る。制服の下はともかく上は血糊でベタベタになっている。


俺は死体の財布を拾って中を見る、三千円少々入っている


「これは俺の財布…」


俺は死体から身ぐるみを剥がす


「さてと後は適当に着替えて帰るだけ。さすが俺、予備のシャツを持ってるなんて気が利くね~」


俺は剥ぎ取った制服に着替える。


「じゃあ一旦俺は帰るよ」


「俺は?私も泊まるに決まってるじゃない。なんであんたが屋内で私が野宿なのよ普通逆でしょ?」


「まあ、いいですけど姿は消してて下さいね」


「しょうがないな~」


誠治:「抑えろ、堪えるんだ俺!お前ならきっと耐えられるはずだー」


「よっよろしく…おねがいします」


「若干あれだけど、まあよしにしてあげる」


俺はなんとも言えない自分の立場を確かめつつ帰路につく


誠治:「俺は俺でも後釜の俺かよ!」

作者:「当たり前じゃん」

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