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さる夏の日、都内某所の新庄邸に選ばれし戦士たちが集結した。
ババ抜きの、ババ抜きによる、ババ抜きの為だけのつわものたちである。
彼らの表情は、真剣だったり、なかったり。
ほんわりしてたり、してなかったり。
めっちゃ広くて「相続税とか固定資産税とかどうすんの?」と訊きたくなるようなお邸で、ひと夏の狂宴★★★が繰り広げられるのだ。
「諸君、狂いたまえ!!」
って、一度は言ってみたいよねとか思ってない、断じて❁
優勝者たる最弱王には、仔猫の源九郎から、銀色に輝くお魚さん柄のジャケットが進呈され、少なくとも三時間はそれを着用していなければならないという恥辱、いや、名誉が待ち受けている。
※この仔猫はババ抜きの間中、みんなの背後をうろうろしては集中を乱すという大切な役割を担う。
さあ、栄冠を手にするのは誰だ………!!
以下、敬称略で参加者紹介。あいうえお順です。
予選Aブロック
・小野 桐峰
・新庄 竜軌
・橋本 ちかげ
予選Bブロック
・小月 恵
・音ノ瀬 こと
・新庄 美羽
・桧野 陽
予選Cブロック
・江藤 怜
・なつの あゆみ
・成瀬 真白
きりちゃんこと小野桐峰は、九藤がちかげさんと共作させていただく時代劇の九藤サイド主人公。
出雲大社の御師(信仰普及・参拝勧誘員)の青年剣客です。
イケメンですよ☆
え?番宣?はは、人聞きの悪いwww
他、『竜は蝶を追う』より、新庄竜軌、新庄美羽、江藤怜(『美吉野歌合』主人公でもある)、成瀬真白、『コトノハ薬局』より音ノ瀬こと、の皆様に出演いただいております。
りゅう「俺の家だしな」
九藤「そだね~広いね~都内でね~税金対策ガンバ☆(がっぽり取られやがれいこんちくしょううううう)」
他、作家お友達、小月恵さん、なつのあゆみさん、橋本ちかげさん、桧野陽さんにご出演いただきました、ありがとうございます。
大会を始める前に。
「ピンポンパンポーン♬」
――――持ち物検査(in新庄家玄関の間)――――
桧野さん「え?…検査なんてするんですか。僕、危険物なんて持ってませんよ」
蘭「ご理解ください。昨今は何かと物騒ですから。上様から念の為にと命じられました。美羽様たちは既に中でお待ちです」
蘭「小野殿。貴殿の刀をお預かりします。銃刀法違反です。犯罪です」
きりちゃん「…どういうことだ?まさか脇差までは取り上げられませんよね?」
蘭「銃刀法違反です」
きりちゃん「じゅうと…??????」
※戦国時代人のきりちゃんは混乱している。
蘭「橋本殿。頭に乗せた〝ざる蕎麦〟をお渡しください」
ちかげさん「ご無体な。これは言わば河童にとっての皿のような物。―――そ、蕎麦がきでもダメですかっ?」
蘭「麺だ、麺じゃない、の問題ではないのです。塊ならいいじゃない☆みたいな。何でしたらあとで荒太殿に打ってもらいますから。…白い合羽を着たままで、暑くないですか?」
ちかげさん「心配ご無用!フル装備でないと実力が出ませんからな☆」
蘭「小月殿。抱き締めておられる牛乳パックをこちらへ。腐りますよ」
恵さん「う、うう!」
蘭「もうだいぶん背丈も成長しておいでではありませんか。傷んだ牛乳を飲んでも、何も良いことはありませんよ。さ…、お渡しください」
恵さん「でも牛乳を離すと、手の震えが止まらなくなっちゃうんです!」
蘭「医者を呼びましょう」
蘭「桧野殿のスケッチブックは良いとして、…なつの殿、そのカメラは一体?」
なつのさん「だって怜くんがいるんでしょ?ばっちり写さなきゃ❤蘭くんも写してい~い?」
蘭「は、はあ、」
なつのさん「きゃっふう♬はい、バターァ❤」
パシャリ❤
九藤「お、なつのさん、九藤と一緒に撮ってもらいましょうよ!」
なつの「あら、良いですわね!蘭くん、よろしく~」
九藤「よろしくぅ~」
蘭「はあ…はい、チーズ」
パシャリ✿
りゅう「おい九藤、しゃっきり司会進行せんか」
なつのさん「あ、りゅうちゃんもあとでぜひぜひ~☆」
りゅう「やれやれ、色男の宿命か…」
では次回より、予選スタートです!
(記念すべき第一回の挿絵は源ちゃんの輝かしきセクシーショット)