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あくまでも主人公のプロローグ

新作です。もう1つの小説とはジャンル全く違います。

更新は遅めです。

中二病。それは中学2年生から始まる、思春期特有の背伸びしがちな言動。

医学的には病でも精神疾患でもないのだが、後々振り替えると穴があったら入りたくなる。当時を思い出すのを拒み隠したりと……

過去の自分の痛々しい姿に悶えてしまう部分から来ているのだと僕は思っている。

僕こと、浦城うらき つばさも例外ではない。僕は軍オタではないが、強くてカッコいいものが大好きで、自分もいつかそんな存在になりたいと思っている、一般的な冴えない14歳だ。言葉遣いではすぐに素が出るけど…

今日も隣町まで映画とかで使われる黒い眼帯を買いに行っていた。だって、最近はダークヒーローにハマっているから!かっこいいじゃん。あのcoolな感じや、誰からも理解されなくても誰かの為に戦う姿。よく眼帯付けてるから、形だけでもなりきるために意気揚々と出掛けたんだけど………

「クッ、何故だ?何処にも補充されていないではないか!?

168時間前までは、ブツ(眼帯)があることは確認住みだったはず…

ハッ!まさか、新手の部隊の仕業かっ」

運の悪いことに売り切れになっている。収穫のないまま、トボトボと帰り道を歩く。すっかり日は沈んで薄暗くなってしまった。暗がりから僕を狙う曲者に警戒しながら空を見上げる。

雲1つない空には月が輝いて、無傷で生還するためのルートへと導いているようだ。

「フム、これなら間もなく拠点に…イヤ、何処に僕を狙う者が潜んでいるか分からない。

引き続き警戒を――」

「きゃあっ!?」

「なっ、何者だ!?新手の刺客!認識を阻害して姿を隠すとは……

今すぐ姿現せ!!」

突然、何かとぶつかった。おかしいな?ここって障害物もないし、この時間は人がほとんど通らないから、僕以外は誰もいないし。ステルスでも発動しているのか?

声がした方向に手を伸ばす。感触はある、けど何も見えない。

恐る恐る"ナニか"を押さえつけた。

「ひうっ!??」

「捕らえたぞ。ククッ…無駄な抵抗は、するん、じゃ……ない。って、え?マジ?」

思わず素が出てしまった。悲鳴がした直後、そこには1人の女の子が立っていた。

一糸纏わぬ姿、つまり全裸で………

豊かな山も先端もアニメの様に線は入っていない。正真正銘、現実だ。

「い、いじめないで…きゅう」

涙目で怯えながら、それだけを言うと気絶した。僕の胸に倒れ込むように。

「ちょっと起きてっ!頼むから、ど、どどど、どうしよ?

誰かに、見られたら…こうなったら――戦略的撤退!!!!!」

社会的な地位が音を立てて崩壊していくのを確信しながら、僕は女の子を抱えて帰り道を爆走する。

今のmissionは1つ、この状況を誰にも気付かれずに女の子を連れて帰るだけ。

僕自信の保身のために!



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