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いつでも真面目ちゃん! ~VRMMOでハジケようとしたけど、結局マジメに強くなり過ぎました~  作者: 亜空間会話(以下略)
6章 遺失記録:8/30~8/32

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243【敗北と床の味】にごフェスで”ヤツ”に挑むぜ!!【超豪華三社コラボ】(2)

 どうぞ。

『くっ、……ンぐぉおおっ!!』

『お姉さまぁ!?』


 もとからボンデージという危なめの恰好だったレイブンさんが、さらに危ない体勢になって、どてっと倒れ込む。今回もまた、私たち「水銀同盟」の勝利だった。


『アネゴぉおおおお!!?』『約束された結末』『知ってた』『こうなるわな』『まあうn』『現実ナーフしろ』『NOVAにいる方が圧倒的有利だと思うんですけど(名推理)』『テクスチャ崩壊しないように気を遣ってる説』『ひでぇ……』


「はーい、レーネの勝ちだよー! やったね!」

『さすが、だな……』


 けっこう体が固いようで、視聴者から予見されていたように、ストレートに負けていた。ふたりで勝利を喜びつつ、いったん休憩に入って、ステージに戻る。


『なかなか、恐ろしい強さだったな。オレたちがこれほど苦戦するとは!』

『次の機会を待ちましょう。さて、ここからはトークのコーナーですよ』


 ここは苦手分野だなー、とみんなで円卓に座った。さっきも用意してあった椅子だけど、いちごちゃんがお茶を飲み始める前に「O-Level」の二人が来てしまったから、再度出したお菓子には誰も手を付けていない。


『今回お呼びいただきましたこちらの『ストーミング・アイズ』、まだサービス開始から半年も経っていませんが、大きな盛り上がりを見せていますね。その立役者が、現実サイドにいる方々だと聞いています』

「そ、そこまでだとは思ってなかったですけど……」

「わたくしの剣を高く評価していただき、嬉しい限りです」

『じっさい、ここまでプレイヤーが増えたのはあの一連の動画……合計ですでに一千万再生を超えた、第一回「魔王チャレンジ」と第二回「ブレイブ・チャレンジャー」のためとされていますね。こちらの職人さんがMADを作ったので、ぜひ』


 マッドってなんだっけ、と思っていると、なんかカッコいいイントロに合わせて「水銀同盟」の面々が映り、全員が戦闘の構えに入るところや解を発動したシーンに続いて、あの戦いのハイライトがどんどんと映し出されていった。こういうときスクリーンを出したりしなくていいのが、にごフェスというかこの建物のすごいところなのだろう。


『あーーーー』『これよこれ、マジで』『“わかってる”な……』『おしりドアップで草』『ちゃんとえちちパート入れてるせいで誰が作ったか分かった』『変身ラッシュすこ』『別撮りも入れてるね』『ガチで強いんだよなこの人たち』『結果的に負けてても最強をちゃんと倒してんの好きよ』『現実であんだけ強い理由分かったわ』


「あんなこともありましたね。斬るに足る人を見つけられたのは、幸運でした」

「ちゃんと全部、衣装とかえっちさも含めて楽しんでもらえてるねー」

『やはり、意図しているのですね。ワタクシも好きですけど!』

「まず目線を惹きつけること、次に技を魅せること。興行の基本だよー」


 ジャージでも全裸でもパフォーマンスはできるけど、演技が映える衣装はちゃんと選ぶべきだし、見た目と演技のバランスはちゃんと合わせないといけない。誰もがすごいことをできるゲームの世界なら、もうちょっと目立つ衣装でもいいかなと思っていたこともあった。あれ以上は邪魔だったり映えなかったりしたから、カーニバルみたいな衣装はやめておいた……趣味にも合わなかった。


「とても素敵な動画でした。カッコよく映していただいて、ありがとうございます」

「すっごくよかったです!」


『大学生の方が子供っぽいのか……』『純真無垢やね』『こっち側に立っとるんはオレや!!』『そこに関してはアッチ側に行った方がいいだろ』『長々語るタイプじゃないしな』『まじでいい動画やったわ』『ほんま神』『さすが最古参最大手だけあるわ、すごい職人抱えてるな』『こういうMAD増えてほしい』『本人的にはオッケーなん?』『↑いや許可は取ってるやろ』


『私たちからも伝えておきます。どうでしたか、レイブンさん』

『つい見入っちまったぜ。ここに映れなかったのがマジで残念だな』

「あら。それはもしかして、「水銀同盟(わたくしたち)」に挑むという宣言でしょうか」

『どっちになるかはわかんねーが……オレはあんたと戦いてーんだ』


 びっと指差す先には、私がいた。


『なんとか話を持ってくるからよ、ちょっくら待っててくれよ』

「私はいいですよー。そういえば、もうキャラいるんですよね」

『ああ、いるぜ。それと……そうだな。“あっち”で頼めねーか? おそらくなんだが、オレはあっちの方が強ぇと思ってんだ』

「……後悔させちゃうかもしれませんよ?」


 画面に映っていた「白バニーさん(フィエル)」ではなく、「あっち(プロミナ)」――塩試合にしかならないから、人間相手には使っていなかったキャラだ。


『新たな戦いの宣言がなされたところで、終了のお時間となってしまいました。フィエルさんの強さはこうしてご覧になった通りですが、レイブンさんの強さはいかほどか。これほどの惨敗を晒したあとで、挽回できるのでしょうか?』

『くるぁこいつぅ、オレが何だってぇ!?』

『シメられつつ終了いたします。それではみなさん、ごきげんよぉびょへっふ』

『……ワタクシも、失礼しますわね!』


 顔が変に変形しながら飛行船に向かっていった二人が消え、いちごちゃんもそれに続き、午前の配信は終わった。

 やっと面接にこぎつけたと思ったら時間間違えて電話でお祈りされてしまいました。泣きたいけど「信頼できる人か否か、対面で判断する」って試験で言えばアウト確実だからしゃーない。……やっぱ泣いていいかな? もう枯れたから出ないけど。

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