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いつでも真面目ちゃん! ~VRMMOでハジケようとしたけど、結局マジメに強くなり過ぎました~  作者: 亜空間会話(以下略)
6章 遺失記録:8/30~8/32

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242【敗北と床の味】にごフェスで”ヤツ”に挑むぜ!!【超豪華三社コラボ】(1)

 どうぞ。

『よっ、遊びに来たぜ! 久方ぶりだなー、お二人さんよ!』

「あ、レイブンさん!」

『お久しぶりですわ、後矢さま。今日もお元気ですのね!』

『それとよ、後輩も連れて来たぜ。この春にデビューした新人だ、かわいがってやってくれよ』


 オレっ娘な青いボンデージお姉さんの「後矢レイブン」さんは、白と銀色の衣装を身にまとった少女を指した。まるで竜巻みたいなデザインのスカートや、シャンデリアみたいなコルセットがキラキラしている。現実だったら絶対に身に付けられない、かなり職人技を費やしてもコスプレが難しそうな服だった。


 銀髪に青と黒のグラデーションがかかった、青魚みたいな髪の毛の少女は、とても平坦な声で言った。


野岩朱夏(のいわ・しゅか)です。今日は、いつものあれを持ってきました』

「いつもの……?」

『おいおい、こいつはよそのライバーだぜ? 「O-Level(うち)」の常識は通じないんだから、説明してやんねーとよ』

『これは失礼しました。これは新井式回転抽選機、いわゆる商店街のガラガラです。出た玉の種類によって、何をするかが決まります』

「なるほど……」「そういうところなんだね」

『ってなわけでよ、ここはオレたちの流儀で行くぜ!』


 コメント欄も大盛り上がりの中、三メートルくらいありそうな超巨大ガラガラをぐーるぐーると回して、朱夏さんはガゴンッと玉を出した。転がってくる玉を止めて、「青です!」と宣言すると――


『草』『終わりやね』『アカン』『よりによってwww』『自分の土俵だと思ったら相手に奪い返されるの最高に草』『勝てるわけねぇだろうが!!!!』『はい終わり、解散』『負け確やんけ!』『がんばれ♡がんばれ♡』『新体操選手に柔軟性で挑むのか……』『むり(直球)』


「ツイスターゲーム、というのは……なんでしょうか」

「聞いたことないや。レイブンさん、ツイスターゲームってなんですか?」

『あ、ああ……ボードに立って、指示通りの場所に手足を置いていくゲームだぜ。音楽に合わせてボード自体が光るやつもあれば、ボードゲームとしてカードを引いてくやつもあるな』

『や、ヤバいですわね……ワタクシ、あまり自信がありませんわ』


 提案した本人の朱夏さんはというと、絶望の表情で固まっている。ルールはよく分からないけど、プレイボードが出てきて、なんとなくダンスゲームっぽいなと思った。


『スペース的に、ボードは四人分しか置けねーなー。ってなわけで、最初はオレがジャッジをやるぜ! みんなっ、準備はいいか!?』

「「『『おー!』』」」


 そんなわけで、ツイスターゲームが始まった。


『っし! カードは物理的に用意されてるが、あえてランダムドローで行くぜ。ルールはかんたん、ボードの光ったマスに、指示された場所を置くんだ。姿勢を崩して床についちまったヤツが敗退、最後まで姿勢を崩さなかったヤツが勝者だ! いいな?』

「誰が勝つか、予測できたのですが……」

『そいつは言わぬが花ってもんだぜ。よし、光った場所に――右手!』


 ちょっと遠めの場所に右手を置き、不安定な腹筋みたいな体勢になった。


『……っ、くぅっ』

『気張れっ! 次は左足!』


 近めの場所に左足を置き、姿勢が少しだけ安定した。


『っふー……』

『……あの、次からは三人にいたしませんこと?』

『それもそーだな。オレたちはNOVAにいるからいいが、二人はリアル。休憩は長めに取ろう』

「私は連続でもいいですよー!」


 左手を遠めの位置に置き、右足をその近くに置いてとやった瞬間に『べひゃい』と朱夏さんが潰れた。


『くっ、朱夏がやられちまった! 仇は取ってやるからな!!』


『百パー自爆なのに仇取ってくれるのやさしい』『基本いい先輩してるよな』『マジお姉ちゃんしてて好き』『※本人が持ってきた企画で本人が当てた玉です』『練習してなかったんかい!』『ボルダリングみたいな姿勢になってる……』『朱夏さまがこんなはしたない恰好できるわけないだろ! いい加減にしろ!』『よ わ い』


『ここで来たか!? 次からの一手ずつで、体をひっくり返してもらうぜ!』

『ええっ!?』

「レーネのスカート、大丈夫だっけ」

「スパッツは穿いています。専用のデザインのものをいただきましたので」


『心配してなくて草』『そっちかよw』『ちがうだろー!』『スパッツだろうと叡智なものは叡智』『すでに大半見えてるから……』『決着は速そうだな』『現実ボディーじゃないのに疲れ果ててないか?w』『この鬼畜さ、間違いなく白バニーさんやね』『そうそうこの味』『煽りはしなさそうだけどストレート勝ちしてそう』『一人だけ強すぎない?』


「あとで見せてもらお」「えっ」

『次は左足だ!』


 半分だけ体をひっくり返した体勢は、思ったよりきつい。早めに来た次の指示で、腰をひねって、すぐにひっくり返った。


『みょわぁ!!?』

『粘ったな、健闘を称えるぜ。さて……図らずも「水銀同盟」内の戦いになっちまったな。強さの質は違うが、直接対決だ。見せてもらうぜ!』

「挑みます。受け止めてください」

「いいよー。まだちょっと自信ないけど」


 いつか挑みたいと言われていた。何か間違っている気もするけど、一対一の決戦が始まった。

NOVAメタバースの体は現実よりよく動きます


 テクスチャ崩壊みたいなこともできる人はできるんだけど、「わたし体固いし……」と思ってる人はふつうにきつい、イメージさえすればできるわけでもない。

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