表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/29

「七色の片眼鏡」

七話 「七色の片眼鏡」


「いやー、それにしても、今日はみんなの投げっぷりがいいね!足元が、こーんなに金銀銅一色になることなんて初めてだよ!君のおかげだ!!」


「....なら、見返りくれよ....」


「ごめん、それは無理かな」


「....くそったれ..」


嬉しそうに顔、(ほころ)ばせやがって..こういうやつを純粋悪って言うんだろうな。


いや、こんなにも、俺が苦しんでる姿を見て楽しんでる奴らがいるんだ。


血と悲鳴を好むのが異世界人の本質なんだろう。アーサーには悪いけど。


「..今のは不問にしてあげるけどさ、その代わり、私の質問に答えてよ。そうしたら許してあげる」


「....いらねぇよ..てめぇからの許しなんて..」


「その剣って何なの?」


「....」


..聞けよ、人の話。


「初めて見たよそんな綺麗な剣。正直、その剣がさっきから気になって、お金とかどうでもよくなってきちゃったんだよね。頂戴よそれ」


「....」


「あとさぁ、君がさっきから抱きかかえてるその子、すっごいカッコいいね。気品に溢れた感じもするし、もしかして、どこかの大貴族様の子息で、その剣も彼のモノなのかな?それを、君が殺して奪ったとか。死体もお金にしようとしたの?酷いこと考えるね」


「....」


こいつ気持ち悪いな本当に。しつけぇし。


「それにしても君、いい服着てるね。というか私、この明るい性格から分かる通り、人と関わることが多いから沢山の服見てきたけど、初めて見たよ、そんなお上品な服。それも頂戴よ」


「....ぶっ.ぶふふっ..」


「え、汚な」


こいつ、マジか。自分の事明るいとか本気で言ってるのか..


「見てわかる通り私は明るい?人付き合いが多い?ふっ、ふふふふっ..んなわけねぇだろ。一方的に話しかけられて分かったわ。人から好かれたことがない陰気な女だって」


「は?」


「嘘くせぇんだよさっきから。周りに気に入られようと必死に明るさ出して生きてきて、そのくせ、何してもいいと思った奴には素の自分さらけ出して、本当の人間関係作れなかったからって、寂しくなって、ゴミクズの俺に甘えてきてんじゃねぇよ」


「..........」


「どうした?さっきみたいに楽しそうに話さないのか?一人は寂しいぞ」


「..ははっ、はははっ、はははははっ!!!」


「笑ってんじゃねぇよ」


人の体さんざん痛めつけてくれたんだ。これくらい言っても、神様くらいは許してくれんだろ。多分。



「殺す」


「......えっ?」


み、見殺すんじゃないの?


「な、何言ってんだ嬢ちゃんっ!?さっき見殺しだって、多数決で決まったじゃねぇかっ!!」


「...私が、私が今日のメインなの」


「は、はぁっ?何言ってっ...」


「私が主役なのっ!!!私が注目の的なのっ!!!こいつでも誰でもないっ!!私がっ!!なのにっ!なのにぃぃっ!!!......取り返さなくちゃ」


や、やばい、こいつ正気じゃない。異常だ。ど、どうしよう。


「私から注目を奪った罰だよ。この恨み、君の剣で体に刻んであげる」


「..い、いいのか?みんなで金出しあって決めたことなんだろ?ここで殺し方変えたら、次はお前が殺されちまうかもしれないぞ」


「....私はっ、一人じゃないっ..!!」


「ぐっ..!!」


こっちはもう限界だっていうのに、容赦なく振り下ろしてきやがってっ..!!


「次は決めるっ..!!」


「しまっ..!?」


足で背中をっ..!!?


「ふんっ!!!」


(くそぉぉぉっ..!!!ここで終わりかよっ..!!)


アーサー、悪い、救えなくて..



「悪いね、割り込んじゃって」




女が振るった剣は、業平の体に届くことはなかった。


両者の間に突如現れた謎の男が、手に持つステッキで攻撃を防いだからだ。


「き、君、どこから現れてっ..!!?きゃあああああっっ!!?」


「手荒な真似も許してくれ」


(な、何だ?何が起こったんだ?)


業平は、抱えた拾うと怪我で動く力が無いので、寝そべった状態から起き上がることが出来ない。


それでも何とか首を上げ、目を開けるとそこには、


「だ、誰?」


「..酷いねぇ君。助けてもらって開口一番がそれかい?」


わざとらしく、両手を横にして首を振ってみせた謎の男の姿は、一言で言えば奇抜だった。


上から見ていけば、油が塗りたくられたかのようにテカテカと光る茶色のシルクハットの左側には片眼鏡が付いており、業平の声に反応して振り返った右の目には、帽子に付いた片眼鏡と同じ種類の物が嵌められている。


膝下まで伸びきったコートは見た目以上に軽そうで、首から下には、濃い赤紫色のネクタイが垂れ下がっていて、ズボンは特にこれといった特徴はなく、目を更に下に下げれば、磨きに磨かれたこげ茶色の革靴が光沢に輝いていた。


「何で助けてくれてっ..ぐっ」


「動いちゃダメだ。そこで見てなさい」


謎の人物にとはいえ、助けられた安心からか、気にもせずに済んだ痛みが今になって業平の体を襲い始める。


それでも、見ず知らずの恩人一人に戦ってもらうわけにはいかないと無理をして起き上がろうとするが、見かねた謎の男に止められると、粘って足を引っ張ったら申し訳ないからと、納得できない顔をしながら渋々とした様子で引き下がった。


それを見て、「強情だな」と呆れるように呟く謎の男だが、不意を突かれるように遠くからナイフを投げられてしまう。が、それを焦りもせずに杖で弾き、ナイフが飛んできた方に目を向けると、そこには、先ほど吹き飛ばした女が、怒りの形相で、業平から奪い取った剣を構えながら睨みつけていた。


「君もっ..君も私から注目を奪うの!!?先に殺してやるっ!!!」


「最初は邪魔するつもりはなかったんだ。本当に。だけど、それに気づいてしまってね。つくづく思うよ。幸せってのはどこに転がってるのか分からないもんだって」


「な、何言ってるのか分からないよっ!!?」


「分からなくていいさ。分かってもらおうとも思わない」


「...そうやって、そうやって君も私を馬鹿にしてっ..!!」


更に注がれた怒りで我慢が効かなくなってきた女の体が、プルプルと揺れる。


「来なよ、機嫌くらいは取ってやるぜ」


だが、謎の男は、女の心に興味が無いので気遣う様子すら見せず、突き出した手をクイッと曲げて煽った。


その顔はとても楽しそうだ。


「死で償えぇぇぇぇっっ!!!」


激怒した女が飛びかかるが、


「な、何で..」


剣から魔力が漏れ出し、空間に張り付いたかのように動かなくなると、女の体も剣を掴んでいるせいで止まってしまった。


「はぁっ..はぁっ..へ、へへっ..やっと魔力が少し戻ったぜ..それも今使っちまったがな..」


突然の事態に慌てふためく女だが、剣の持ち主を思い出しそちらを見遣ると、業平は笑っていた。


「お、おまえぇぇっっっっ!!!」


腹が立って仕方ない女は、剣を掴んでいた手を放し、業平を絞め殺してやろうと駆けるが、またもや謎の男が間に割り込むように横入りし、赤いカードを向けて魔法を唱えた。


「スリープ」


「ふぁっ....」


至近距離で唱えられた魔法は、女の膝を崩し、意識を奪い取ってしまった。


「こ、殺したのか?」


「ははっ、簡単に人を殺せる魔法なんてこの世には存在しないさ」


倒れてきた女を謎の男は優しく受け止め、地面に寝かせていると、変わらず寝っ転がったままの業平が、殺してしまったかをおどおどし様子で尋ね、そんな心配を笑い飛ばすように、


「ありえない」と謎の男はが否定すると、業平は安堵したのか、ほっとした顔で「よかった」と小さく口にした。


「だから、安心して君も眠りなさい。スリープ」


「ほへっ....?」


何を思ったのか、男は、安心させた業平にゆっくりと近づくと、女を眠らせたように、業平にもカードを向け、魔法を唱え、眠らせてしまった。


「....ほら、眠らせたよ。だから、深く話そう門番君」


「だれだっ...お前はっ..」


目の前に立つ若造は、門番から見れば一回りも二回りも小さい体格していて脅威足らないというのに、一筋の雫が頬を流れ、体がガタガタと少し震えだして止まらなくなっている。


周りの残虐な民衆共は、そんな門番の姿を見て訝しながらもショーを邪魔された鬱憤を晴らせないなと察すれば、ある者は舌打ちをしたり、ある者はつまらなさそうにして、帰るための準備を始めた。


「僕の正体なんてどうでもいいだろ、それよりも」


しかし、次に発された謎の男の言葉を聞いて、誰もが足を止め、少年を見ることになる。


「ショーは明日で終わりだから」


辺りがシンとなる。


今や、人々の目は、一人の人間だけを捉えるための器官にすぎなかった。


.....................................


「....本当に生きてるのかしらこの子..三日経っても目を覚まさないわよ..」


「..もう一人の方も大変よ。同じように目を覚まさないし、全身傷だらけで、お腹に空いた穴は何とかあたしが塞いだけど血は..」


......何だ..声が聞こえて..それに、花の良い匂いが..


「うっ、うーん..」


「今、間違いなく聞こえたわよね..この子の声」


「早く起こしちゃいなさいよ。主に言われてるんでしょう。出来れば早く話したいって」


「そ、そうだけど..カレ、病人よ..?無理やり起こすだなんて私には..」


「いいから!!早く!!起こしちゃいなさいよっ!!」


「きゃっ!?」


「うぶぇっ!!?」


は、腹にっ重みがっ..!胃が、つぶれっ..


「ぎ、ぎぃぃっ..」


「も、もうっ!!ラックル!!..ご、ごめんなさい、起きれる?手、貸すわよ」


「さ、先に、どいてっ..おれっ..死んじゃうっ..」


「あ、あらやだっ..私ったらついうっかり..ごめんなさいね」


し、死ぬかと思ったぁっっ..


「ほら、背中支えてあげる」


「あ、ありがとう、ございます..」


この人優しいな。少し天然気味だけど気品あふれる感じもあって生まれの差を感じる。


ちょっと惨めだ。


「おかげで助かりまし........たっ..」


「?」


愛嬌のある顔に、クリッとした目に長いまつ毛、そして、人に親しみを与えるであろうまん丸とした頭には髪の毛が無く、頭皮は光っている。


肌は綺麗な白色、透き通っていて一切の汚れが無く、一転、いや、声色も除けば彼女は女にしか..



「おっ、おっおおおおおおっっっ!!!?」


「..ああ、そういうことね」


「おとっっっ..!!?」


「文句..あるかしら?」


「なななっ、ないですっっ!!!ないないっ!!!全くないっ!!!」


「そう、ならいいのよ」


加えて異様な迫力が有り..こえぇよ、この人。


「とは言ってあげられないわね」


え?


「自己紹介しましょうか、少し、ふふふふふっ」

......................................


「..物が割れるような音がしたけど、君たち怪我はないかっ...どうしたんだい?」


「ふふふっ、何でもないのよ。ただ、ちょっとね。ねぇ、業平」


「は、はい、そうです。ポールさんの言う通りです」


「異常なしよ。主」


「..その粉々に砕け散った花瓶は?掃除が大変そうだ」


「これは..あれよあれ、業平が急に目覚めたから花瓶もびっくりして倒れちゃったのよ。そうよね、あんたが驚かせたのよね、業平」


「は、はい、そうです。ラックルさんの言う通りです」


「はぁ..嘘が下手な奴らだな」


口にも出せない人の激情とは恐ろしく、凶悪な獣の様な威圧感を放つ彼女たちに気迫で絞められた業平は、哀れにも、自分から己を封じ込めてしまったのであった。


「悪いんだけど、僕、彼と話したいんだ。だから二人きりにさせてよ」


「..分かりました..行こう、ラックル」


「はーい。じゃあね、主」


部屋から出ていく彼らは、完全にドアが閉まるまで隙間から業平を見続けた後、沈黙を残して離れていった。


「ふうぅっ~..」


「何かされたんだろう。彼女たちに」


「い、いえ、そんなこと、ないですよ..?」


「嘘は良くない」


「..そ、それよりも話って」


「気楽にしなよ。いろいろと気遣いながら話すと疲れちゃうよ」


「お、おう」


「とりあえず先に三つ、いや二つかな、伝えたい事と知りたいことがあってね、いいかな?」


「いいけど、その前に一つ教えてくれ」


「彼の事かい?」


「..ア、アーサーは生きてるよな?死んでっ..ないよな?」


声を震わせながら、業平は、アーサーの生死について教えてもらおうと尋ねた。



「生きてるよ」


「ほ、本当か!!?」


「うん、目は覚まさないけどね」


生きていると望んでいた答えが伝えられ、業平の手は、喜びの感情によって強く握られる


「そうか..あいつ、生きてるのか..そうか、そうかっ..」


握られた拳には、大きな力が集まっているのか、どんどんと赤くなっていき、今にも血が出そうだった。


それほどまでに業平は、嬉しくて仕方なかった。


「こんなこと言うのもあれだけどね、三日前、君、ショーの目玉にされてただろ。あの時、僕も最初は馬車の中から君を見てたけど、本当に死体を抱き抱えてると思っていたよ」


「まぁ、誰だってそう思うだろうな」


「気絶した君と、風の膜の様な何かで包まれていた彼を運ぶときに呼吸しているのは確認したからね。そこで、やっと意識がある事に気付いたけど、人の体ってのは不思議だね。どんなに血を流しても、胃や肺が貫かれ、お腹にぽっかり穴が空いても即死することなく、適切な処置を受ければすやすやと眠れちゃうんだから」


「....アーサーがおかしいんだよ、それは」


「ふーん、彼、アーサー君っていうのかい。聞いたことない名前だ」


異世界では馴染みない名前を聞き、謎の男は少し興味が湧いた顔をした。


「そういえば、自己紹介するの忘れてたね」


「..い、いいです!!いらないです!!」


「ははっ、何で?」


自己紹介を持ち掛けられ業平は、先ほどのおかま兄弟とのやりとりを思い出し、全力で回避しようとする。


今の業平にとって、異世界の自己紹介とは威圧行為であり、異世界人の野蛮な風習、二度と付き合わされるものかと断固した抵抗心が芽生えていた。


「俺は争いとか好きじゃないんだ。悪いけど、飢えのせめぎ合いは誰かとやってくれ」


「..名前無いのかい?」


「あるわ」


「じゃあ教えてよ、因みに僕の名前はデビアス、ウィンストン・デビアスっていうんだ。デビアスが家名で、ウィンストンが生まれたときに付けられた名前ね」


「ウィンストン?」


謎の男、ウィンストン・デビアスと名乗る者に名前を教えられ、業平の頭にはある炭酸飲料の商品名が曖昧によぎる。


「で、君の名前は?」


「....野口英世」


「それ本当かい?」


魂胆が上手くいかず、業平は、心の中で舌打ちをした。


「..猪熊業平」


「教える気はないと」


「だから今教えたじゃねぇか!!!猪熊業平!!それが俺の本当の名だ!!」


「こだわるねぇ」


「....申し訳ないけど俺、アーサーの所に行かせてもらうわ」


「..逃げるのかい?」


「は?」


「嘘ついて逃げるのかい?」


「だから嘘じゃねぇって..!!」


「なら、納得させてみなよ。と言っても出来ないか、嘘だから」


わざとらしく挑発された業平は、意図が見えず少し困惑した。


「..くだらねぇ、付き合ってられっか」


「そうかい、なら、アーサー君とやらが目覚めたら伝えておくよ。君の連れは恩人に嘘つくクズ野郎だって」


「....口悪く罵れば乗ると思ったか?挑発にっ..」


「事実だったかい?」


「....いいぜっ!!!いくらでも納得させてやるよっっ!!!俺の名前が猪熊業平だってことをよぉ!!!」


それからの業平は、負った怪我の痛みや疲れも忘れ、とにかく自身の名前を否定するこの馬鹿を打ちのめしてやろうと頭を全力で動かして、何故、猪熊業平という名前であるかを説明し続けた。


途中、業平がいた世界の話が気になったのか色々と聞かれ最初はめんどくさくなって無視していたが、「教えられる頭が無いんだね」と煽られた事で、完全に頭に血が昇ってしまい、知る限り全ての自身がいた世界の話を教えてしまった。


........................


「ということでこんなにお金貰っちゃった」


「ちゃんと説明しろ、業平」


えぇっ..俺もう、説明のし過ぎでくたくたなんだけど。


「このデビアスって奴が、俺の名前を本当の名前じゃないと疑うもんでな。だから、そんなに疑うなら認めさせてやるよって事で、俺の居た世界の話をしたらもっと聞きたいなって言われて、めんどくさかったけど、しつこいから頑張って説明したらこんなにくれたんだよ」


「違う、業平、そうじゃない」


「何が違うんだよ」


「俺が気絶してる間、何があったか最初から説明してほしいんだ」


「あぁ、そっからね」


「....」


そんな呆れた顔しないでくれよ。俺だって、目覚めたばっかだから頭回んないんだよ。


というか、俺と同じようにさっき目覚めたばっかだっていうのに元気あんなぁ。


「僕も知りたいな」


「あといくら出せる?」


「..まだ取るつもりかい?」


「業平、お前、欲とかあったんだな」


....わ、悪いかよ、欲張っちゃっ!!


「もう二度と奴隷にはなりたくねぇんだよ、俺は」


「..なるほどな」


世の中ってのは正直なもので、立場も金もない人間はこの世で一番の弱者で、少しでも力ある奴に目を付けられれば、こいつには何してもいいんだなとぶちのめされる事になる。


一度、圧倒的な理不尽に押しつぶされそうになったら抜け出すことは難しくて、苦しみたくなかったらあがき続けなきゃいけない。


その最中はとても虚しくて大変でめんどくさくて、何で俺がって救いにもならない言葉に刺激されて心も痛み続ける事になる。それはもう嫌だ。


「だから、後は任せた」


「....何をだ?」


「この金を使って上手いこと俺を幸せにしてくれ」


「......」


俺は馬鹿だしこの世界について詳しくねぇから、こんな大金持ってても正しい使い方分かんなくて無駄にするだけだけど、アーサーなら上手く袋の中身増やしてくれんだろ。


「とりあえず家が欲しいな。デカいのがいい」


「分かった」


「よし....じゃあ寝るか」


「流れが速いよ。入る隙間がないじゃないか」


「まだ居たのか」


「..初めてだよ。ここまで自由な奴は」


あ、そう。

デビアスはあの会社からではなくアビスからとっています。そしてウィンストンはチャーチルから。だからこそ名前は反対ではないのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ