「臨場」
「..おきろ..なりひら......おきろ..」
「......」
「おきろっ..!なりひらっ....!おきろっっ..!!」
「........」
「起きろっっっ!!!業平っっっ!!!!」
「へぶぅぅぅっっっっ!!?」
「..やっと起きたか」
痛ぇぇぇっっっ!!?何だ何だぁっっ!?誰かに殴られたような痛みが頬を襲って..
「三日もかかったが、毎日殴り続けたかいがあったな」
「お前かぁぁぁっっっ!!!俺のこと殴ったのはっっ!!!」
気持ちよく寝てたというのに殴りやがってっ!!ぶっ飛ばしてやるっ!!
「..って、目痛っ!!?寒いし!変な臭いもするし!何だこの状況!!?」
「落ち着け業平、気持ちは分かるが慣れろ。今はそんなこと、気にして騒ぐ体力も惜しい」
「何言ってんだアーサー?大体、三日間殴り続けたってどう意味だ....よ..........は?」
どこ..だ..ここ..?森?いや..そんなわけ....だって俺、さっきまで檻の中で寝ていて....いや..でも....
「......」
「おい、業平、起きろ。また気絶するのだけはやめてくれ」
「......」
「はぁ..起きろっっ!!」
「ぐぼぉぉっっ!!?..な、何すんだアーサー!!痛いじゃっ..」
「ほんと、体力だけはあるんだよな、業平は..あとは頭と経験さえあればな」
「なっ、なぁっ」
何なんだよさっきから..口開けば酷いことばっか言って、理由もなく殴ってきて、当然の反応を示したら、体力だけはある、それ以外はないって..なんでそんなこと言われなくちゃいけないんだよ....
「俺が何したっていうんだ..」
「おい、業平、業平....駄目か..どうしたら話を聞いてもらえるか...難しいな」
それから十分後、話を聞いてもらうのは難しいとボヤいていたアーサーだが転機が訪れる。
自身の体が血まみれになっていることに気が付いた業平が、それはどうしたんだと心配し始めたのだ。
その反応を目にしてアーサーは、意図的にそのような答えを示そうとしたわけではないが、血まみれになっている理由として、三日間、業平が怪我しないように慎重にできるだけ急いだ結果だと答えれば、業平は表情を変え、背筋を直し、真剣に話を聞く姿勢になったので、これでやっと本題に入れると安堵したアーサーは、何故、自分たちは鉱山の外にいて樹林の中に居るのかを詳しく説明しだした。
しかし、最初は真剣に話を聞いていた業平も、強大な魔力を纏った剣が飛来し、自分達以外の奴隷、監視役が鉱山と共に消滅させられた場面になれば、疑っているわけではないが信じられることもできなさそうな顔をして、話が終わると半信半疑な様子で口を開いた。
「いやぁ..剣が纏っていた強大な魔力?が鉱山だけじゃなく、俺達以外の他の奴隷、監視役全員を消滅させたと、でも、俺達は謎の魔法に包まれたから何故か生き残ったってのはなぁ...ちょっと出来すぎやしないか?」
「さっきも言ったが気持ちはわかる。だが、どんなに出来すぎた話に感じようと、今の俺たちがこのドラップ樹林を抜け、俺が知る限り、俺たちがいた鉱山から一番近い青の国以外の都市、ロウィンを目指すことになったのは、そんな嘘みたいに出来すぎた話と...」
「その剣のせいねぇ..」
鉱山を消滅させたという謎の剣をアーサーが持ち上げる。
今は鞘に包まれてるけど、地面に刺さっていた時は身が剝き出しのままだったとか。
じゃあ、鞘も一緒に飛んできたのかって聞けば無から現れたって....なんだかなぁ..
「信じられねぇなぁ..」
「持ってみるか?」
「..なんで?」
「信じられないって言うから」
「持てば何か分かるのか?」
「いや、別に」
「....」
こいつ...いや、それもそうか。
三日間、全身傷を負った状態で水も食事もとれず、まともに体を休ませられなかっただけでなく、気絶した俺を背負いながら無理して進み続けてくれたんだもんな..頭が少しおかしくなってもしょうがないか。
「一応聞くけど......重い?」
「剣だからな、重くなかったらただの張りぼてだろ」
「それもそうか」
別に持ってみる必要はないんだけど、あの時、変なこと言ったなって思わせるのも可哀想だし借りてやるか。
本物の剣ってどれくらいの重いのかとか、感触とかも気になるし。
「少し借りてもいいか?」
「いいぞ」
「ありがとう」
確認を取った俺は、手を前に出して剣を受け取ろうとする。
「剣の重さで手首持ってかれないように気を付けろ」
「あのなぁ、俺だって二年間、鉱山奴隷として逞しく生きてきたんだぞ。だから、今さら剣の一本や二本の重さで手首が引っ張られるわけっ..!!?」
忠告に少し腹が立って息巻いたが、言葉を遮るように手のひらに剣を突然ドンっと落とされたので、不意を突かれた俺は剣を落としてしまいそうになるも何とか滑り落とすこともなく掴むことが出来た。
「渡したぞ」
疲れて、力が抜けてしまったのかなと思いアーサーを見ればそこには、普段と何ら変わりない無表情な顔を浮かべているだけだった。
「おいっ!もっと丁寧に渡せよ!!」
「大丈夫なんだろ?」
「っ..アーサー、さっきから酷いぞ。この三日間、役立たずの俺を見捨てないでくれたことには感謝するけどな、流石に今のは許せなっ...!!?」
人の心を何とも思ってないような態度に流石に我慢が出来なくなってきて、怒りをぶつけようとしたが、それも遮られた。
それは、アーサーによってではなく、俺の左腕にくっついて離れずにいた不気味な小石によって。
「な、なんだよっ!!?剣から光が溢れて...!?」
投げても埋めても、飛んで戻ってきては離れなかった小石が突然浮くと、鞘が煙のように消えて中身が現れた剣の中に入り込み、融けて混ざったので、驚いた俺は剣を手放そうとしたがそれをアーサーは許さなかった。
「落ち着け業平!絶対に剣から手を離すなよ!!」
「はぁ!?何でだよ!!って、居ない」
「こっちだ業平」
「いつの間に!?」
いつ距離を取ったのか、少し前まで俺の傍にいたアーサーはいつの間にか遠くの木の方に移動していて、身を守るように半身だけを出しながら剣を手放すなと声を張り上げていた。
「そういった類の剣は手放すと、実は、手放した相手に呪いをかける剣だったという場合もある。だから。絶対に剣から手を離すな」
「手放さないと呪いにかかる剣だった場合はどうすんだよぉぉぉっっ!!!」
「その時は..手遅れだな」
「ふざけるな馬鹿野郎っっ!!!こんな目にあってる俺を使ってうまいこと言いやがって!!!..ちょっと笑ってんじゃねぇ!!」
「いや、かけたつもりはなかったんだけどな....流石だなって」
「何がだよ!?」
こんなの持ってられるかと今すぐにでも出来るだけ遠くに投げ飛ばしたいが、アーサーは何があっても手放すなと言い続けている。
それはもう必死な顔で。
(くそっ..俺はこっちの世界の常識に詳しくないからなぁ..それに、あのアーサーが必死こいた顔で手を離すなって言うんだ、あの言わなくてもいいことを平然とした顔で言ってくるアーサーが..それだけで、手放した時の恐怖が倍増だ......ん?何か変な感じが..)
「......おいおいおいおいっ!!?光が、光が俺の体の中に入ってきてるぞ!!?大丈夫なのかこれ!!?」
「おお....凄い光ってるな業平。夜空に浮かんでる星みたいだ」
「..こんな時にそんなこと言ってる場合かぁぁっっ!!!」
得体のしれない光が今、俺の体の中に入り込んできているというのに言うことが夜空に浮かんでる星みたいって....アホかっっっ!!!さっきから、人が異常に振り回されてる様子を面白おかしく捉えやがってっ!!やっぱやめだ!!今すぐこの剣、遠くに投げ捨ててやる!!!
「おらぁっっっ!!!」
「なっ、何で俺のほうに投げるんだ!!?業平!!」
「..悪い、間違えた」
「わざとだろ!!!」
いや、ホントにわざとじゃないんだけどなぁ、何だか疲れてきちゃって手が滑っただけなんだけどなぁ..と、言いたいが、そんなことは今のアーサーには関係なく、俺が投げた剣をどう避けようか慌てふためいていたので、俺は心の中で謝罪した。
(悪いなアーサー、その剣、手元に戻してやりたいけど無理そうだ)
「......えっ、何で俺のほうに向きが変わって飛んできてんだ!!?」
剣は何故か軌道を変え俺の方に向かって来ていた
「業平、お前、俺を庇って...」
「んなわけあるかっ!!...ひぃっ!?こっちにくるっ........あっっぶねぇっ!!」
上に飛ぶことで何とか避けれたが、後ろに通り過ぎた剣はまた軌道を変えてブーメランのようにこちらに戻ってきていた。
「ど、どうすればっ...!?」
「業平!!よけろ!!」
「っ!!...ぐっっ!!?」
「油断するな!!死ぬぞ!!」
動揺して頭が回らずにいたが、何とかアーサーの言葉で我に返り避けることに成功した。
だが、あの剣はまた軌道を変えて俺の方に向かって来ている。
これではまるで点と点でつながる一本の線で繋がっているようで、いつまでも終わりを感じさせなかった。
「...油断するなって言ってもアーサーも分かるだろっ!!このまま避け続けたって、あの剣は止まらないだろうしっ...!止めようにも止める方法なんてあるわけっ...」
「ほんとうにそうか?」
「はっ?」
「来てるぞ!!」
「...うっ!?...速度上がってねぇかっ!!?」
「そんなことより考えろ!!本当にあの剣を止める方法はないのかどうか!!」
「だからないってっ...!!」
あと二回、いや、頑張れば三回は避けれると思うが、その何回の間にあの剣が止まってくれるとは思えない。
だからこそ、アーサーが言う通り、避けるのではなく、剣を止める方法を考えるべきなのは分かるが、あんな俺の胴体だけじゃなく、太くて、巨大な木も簡単に切り裂く刃を持った剣を止める方法なんてあるわけっ..
(....いや、待て..どうしてあの剣は突然、俺の方に向かってきたんだ?最初はアーサーに向かっていたのに、何か理由がある..?突然向きが変わった理由が..俺の方に向きが切り替わった理由が...!?)
「そうか、そういうことかっ!!」
「気付いたか、業平も」
突然俺の方向に飛ぶ向きが変わった理由、それは..
「業平が頭の中で自分のほうに戻ってくるよう命じたから...」
「あの石が剣の中に入ったからかぁっっ!!!」
「.........ん?」
あの忌々しい石、剣の中に入って消えたと思えばまだ俺に執着するかっ!!気持ち悪いっっ!!
「いや、違うぞ業平、剣が飛ぶ向きを変えたのは業平が頭の中で命じたからで...」
「来い!!クソ石!!今日こそ粉々に砕いてやる!!!」
俺は覚悟を決め構える。
相手は剣の中に入り込み、圧倒的な切れ味を得てこちらを切り裂こうとしてるがそんなこと、恐れる理由にはならない!!
力を足に拳にため、解き放て!!俺!!
「うおおおおおっ!!!」
「あほ...」
「ぐえぇぇっっ!!?」
恐怖を力に変え、最終決戦に臨もうとしたが、ため息をつきながら現れたアーサーに首根っこを掴まれ横に投げ飛ばされ木にぶつかったことで、頭がグワングワンと揺れ、吐き気も催して戦えない状態にされた。
「何すんだアーサー!!いきなり投げ飛ばしやがってっ、邪魔すんな!!」
「俺が横に投げてなかったら死んでたぞ、業平」
「んなわけっ...」
突然、首を掴まれ投げ飛ばされたことに対する怒りが溢れてしょうがない俺は、立ち上がって責め立てようとしたが、アーサーは圧力をかけるように俺の顔に手をかざしてきたので、更に怒りが沸きそうになる。
だが、よく見れば、アーサーは苦しそうに息を吐いているので、無理をしてまで俺を助けたのかと思えば、自分の気持ちを暴れさせる気はなくなった。
「悪いな、投げ飛ばして」
「...いや、俺も悪かった。自分の考えに拘って無理させて」
「気にするな、これくらいどうってことない」
「...」
アーサーは何ともない様子を見せるが、見れば分かる、嘘を付いてると。
俺が目覚めたときにはすでに血だらけで、何も食べれず何も飲めず、まともに休めない状態でこの樹林を、俺を背負いながら三日間一人で歩き続けたんだ、平気なわけがない。
それを俺は分かってたのに、今、目の前でいきなり倒れてもおかしくないほどアーサーは疲れてるというのに、知ってながら自分の考えばっかり優先してさらに無理させて...俺は..本当に最低だ...
「...」
「起きろ業平っっ!」
「痛ぇっ..!!?な、なにすんだ!!」
迷惑をかけ続けていることに申し訳なく思い沈んでいると、頭が割れるほどの勢いを持ったチョップをされ、あまりの痛みで俺は頭を手で抑えるが、アーサーは時間がないと言わんばかり少し焦った様子で話し始めた。
「あの剣が、今も業平の方に向かって来てるのは、業平が戻って来いと頭の中で命じたからだ」
「...いや、そんなこと思ってないけど」
「いいから聞いて納得しろ、理由は分からないが、俺に向かって飛んできた剣が突然軌道を変え業平のほうに向かったのは業平が戻ってくるよう命じたからだ。だから、あの剣を止めたければ同じように命じればいい、止まれと」
「..頭の中で命じたら本当に止まるのか?」
「口でも止まるはずだ」
「...」
何を根拠に言ってるのか..だけど、確かに思い返せば、俺は手元に戻してやりたいが無理そうだと考えてた記憶がある。
あれが命じたことになるとは思えないが、試す価値はありそうだ。
「業平っ!!早くしろ!!来るぞっっ!!」
「っ!」
真正面を見つめれば、奥の方から、アーサーに蹴り飛ばされ、どこか遠くに飛んでいっていた剣がものすごい速度を出しながらこっちに向かって来ていた。
その速さと、進路方向にある木を全て貫く破壊力を目のあたりにして、俺だけでなく、アーサーも冷や汗を出してしまうが..正直、アーサーも、満身創痍な状態で、あの速度よりも少し劣る程度の速さとは言え、飛んできた剣を蹴り飛ばし、遠くに飛ばしていた事からほんの少し怖くて仕方なかった。
「業平っっ!!!」
「止まれでいいよな?」
「あぁ!!それでいい!!」
アーサーの予想が本当に当たっているのかどうか分からないが、どっちみち、このまま何もしないで突っ立っていたら、俺はともかくアーサーも死んでしまう。それだけは避けなければいけない。
「....」
俺は覚悟を決め、アーサーが立っている場所よりも前に出ると、口を開いて剣に命じた。
「止まれ」
.............................
「おおぉ..ほんとに止まった..」
命じた後、物凄い速さで飛んで来ていた剣は、俺達にぶつかるすれすれで止まると目の前で浮いた状態になり、その場から少しでも動くことはなかった。
本当に止まるのか不安で仕方なかったが、アーサーの予想は正しかったようだ。
「......」
「やったなアーサー、お前の予想、間違ってなかったぞ。死なずに済んでよかったな...アーサー?」
せっかく助かったというのに、アーサーは何の反応も浮かべなかった。
「おーい、アーサー、聞いてるか?」
「......」
「返事くらいしろよ、せっかく助かったっていうのに、嬉しくないのかよ」
「......」
「あ、そう。ならいいよ。俺一人でこの喜びを楽しませてもらうから......ん?」
何も言わないなんて嬉しくないのかと思い声をかけるのを止めようとしたが、何か違和感を覚えた..助かったことをどうでもいいと思ってるというか、何も考えてないような...まるで気絶しているかのような感じが..
「って、本当に気絶してる!?」
アーサーは、気絶しているかのようではなく完全に気絶していた。
「嘘だろっ!!?いつ気絶したんだ!!?さっきまで俺の横であーだこーだ言ってたのに気絶するなんて..アーサー、お前っ、いつ気を失ってもおかしくない状態だったからって何も剣を止めれた時に気絶しなくてもっ..しかも、立って気絶してるし..せっかく助かったっていうのにこれじゃあ...ぶ、ぶふっ....」
笑う場面じゃない事くらい分かってるが、あのおっかないアーサーがまるで剣にビビッて気絶したかのように思えてしまい、笑い声が溢れて止まらなくなってしまった。
「だ、だめだ、考えちゃダメだ。いまはこんなことで時間を取ってる場合じゃない。す、進まないと...」
多分、今の俺は笑わないように我慢しているせいで凄い顔をしてるだろうが、ここは樹林、笑える余裕はない。
アーサーが気絶している今、俺がしっかりしないとここで野垂れ死になんて事もありえるんだから。
「けどなぁ..俺はアーサーと違ってどう樹林を進めばいいか分からないからなぁ。ロウィンまでの道筋さえ分かれば何とか頑張れるけど、考えなしに進んだら逆に迷って出れなくなりそうだ」
ここまでアーサーが頑張ってくれた分、次は俺が歩を進めたいけど、迷わないで済む良い案が思いつかなくて悩んでいれば、目の前で浮いていた剣が突然光り出した。
「うぉぉ!!?なんだなんだ!!?また突っ込んでくるのか!!?勘弁してくれよ!!!」
俺も気絶するほど疲れてはないとはいえ、今日まで三日間アーサーと同じように何も食えず何も飲めない状態だったんだ。
そして、これからはアーサーを背負ってこの樹林を抜け出さなきゃいけない、だから、執着されるわけにはいかないんだよ。
「世間に出ろ、俺よりもいい男はたくさんいるから」
「...」
「あいてっ、このやろう、叩きやがって!!迷惑かけるなさっきからっ..ん?」
いきなりおでこを叩かれたので怒鳴るも、何故かは分からないが体が突然暖かくなった。
まるで何かに包まれてる感じというか、何かを着ているような感じというか...そんな感覚が気になって目線を下に下げれば、俺は藍色の服、いや、ただの服ではなく、教科書に載っていた平安貴族が着ている着物のような服を着ていた。
「いやいやいやっ、何だこれ!!?どっから現れたんだこの服!!?」
ボロボロの奴隷服がこの二年間、俺の身を包む唯一の服だったはずなのに、怖いというより不思議な気持ちでいっぱいになった。
「アーサーは..変わってないのか」
アーサーを見るが、着ている服は変わってなかった..つまり、俺だけ?
「..な、何すんだこのクソ剣っ!!またおでこ叩きやがって..あたたたたたたた!!?」
さっきの一回も相当痛かったというのに、今度は何度も何度も叩いてくるので、仕返しにアーサーみたいに蹴り飛ばしてやろうとするが、
「力がっ...!!力が溢れるっっ!!体の隅々を駆け巡るように力がっ!!」
突如、全身から感じたことがない力が湧き上がる。
その力がつま先から頭のてっぺんにまで達すると、俺の口から知らない言葉が溢れた。
「剣圧解放」
その一言は、俺がさっきまでいた地を天に変え、宙に身を浮かした。
投稿の仕方が本当にめんっ..!!
卍口調変わりました卍