はじめての海
星のあかりに出会ってから、あれから3ヶ月経っていました。今は、もう7月。幼稚園も小学校も夏休みでお休みです。
今年は、お母さんの方のおばあちゃんの家に行くのです。そして、おばあちゃんの家のそばには、大海という海があります。
だから、きみよたちは、はじめての海に行くのです。[というのも、前におばあちゃんの家に行った時、きみよは、2才、きみこは、1才だったので、海で泳げなかったのです。]
そして、ついに明日はまちに待ったおばあちゃんの家に行く日です。
だから、きみよ達は、大忙し。
その日の夜、いつもなら、8時に寝るのに、今日は7時に寝ました。
次の日は、皆5時に起きました。
朝食を食べて、準備をして[着換えしたりとか]荷物を持って、さあ、出発です。
はじめに電車に乗りました。席がありました。東京で乗り換えするのですが、おばあちゃんの家に行くまで長いこと、長いこと。きみよは、本を読むことにしました。でも、本を読んでいたら、気持ち悪くなってしまったのでやめました。電車酔いをしてしまったようです。しかたなく、景色を見ていました。そうすると、海だ。きみよの目に見えたのは、青い色に緑が混じった海がありました。
きみ子というと、女の子の絵を書いていました。
でも、電車に乗っているので、揺れるのなんのって!
だから、絵がグチャグチャになってきみ子はむしゃくしゃしていました。
そして、お母さんとお父さんといえば、楽しそうに話をしていました。
電車が大きく揺れました。
ある駅に止まったのです。
プシュー、という音とともに、戸が開きました。そして今の揺れで、めちゃめちゃになったので、きみ子のかんしゃく玉が破裂しました。
「もう」ときみ子が怒って言いました。
「どうしたの?」とお母さん。
「絵画が駄目になった」ときみ子。
「また描けるから」とお母さんが慰めました。「次が到着地よ」
電車から降りて、少し歩いて、タクシーの方に向かました。
タクシーに行き先を告げて、タクシーに乗りこみました。
おばあちゃんの家に着きました。
呼び鈴を鳴らすと、おばあちゃんが出て来ました。
「道中大丈夫だったかい?」とおばあちゃん。
「はい。お義母さん」とお父さん。
おじいちゃんも出てきて、きみよ達が来た事を喜びました。
お昼ご飯を食べて、いよいよ海です。
その日は、かっこうの海日和。気温が高いです。
きみよときみ子とお父さんとお母さんは水着を着ました。上に洋服をはおり、海へと出かけました。
はじめての海。
きみよは、気持ちがうきうきしました。
海に着きました。
行ったり来たり。海は引いては、来ていました。
ゴーグルをつけて、きみよときみ子は、海に入りました。
『気持ちいい』
ときみよは思いました。
「遠くまで行っちゃ駄目だぞ」
とお父さんが近くで言いました。
しばらく泳いでいた二人。
「そろそろ帰るぞ」とお父さん。
そうして、おばあちゃんの家に向かうきみよ達。
はじめての海は、きみよときみ子にとってよい想い出になったのでした。