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一度家に戻って簡単にお昼ご飯を済ませた後、私はもう一度最寄り駅の横にある商業ビルに行った。
神奈ちゃん達とは二階の出入り口で待ち合わせなのだ。
約束の時間の少し前に待ち合わせ場所に着いた私が、目の前にあるレディスファッションのお店に並ぶ小物を眺めながら二人を待っていると、少しして清香ちゃんが、そのすぐ後に神奈ちゃんがやって来る。
清香ちゃんは野球帽、サンダルにリュック、胸の辺りに大きなロゴの入った藍色のTシャツにデニム地のショートパンツ姿。
神奈ちゃんは肩に黒い大きなリボンが付いた白いトップスに、サイドにフリルのスリットが入った黒いワイドパンツ、踵の高い黒いサンダルを履いて、細い肩に透明なハートのショルダーバッグを提げていた。
三人揃ったところで、私達は上りエスカレーターをぐるりと回り込むと、下りエスカレーターに乗って一階で降りる。
正面にある大きなポスターが貼られたドーナツ屋さんのドアを押し開けると、お店は結構混んでいた。
入ってすぐのカウンター席も、左手の壁際にある二人掛けの席もすっかり埋まっていたけれど、レジに一番近い四人掛けの席はまだ空いている。
私達はそれぞれ茶色いトレイを手に取ると、ドーナツの並んだカウンターからトングを片手にドーナツを選んで会計を済ませた。
私がレジ寄りの奥の椅子に腰を下ろし、神奈ちゃんが私の正面に、そして清香ちゃんがその隣に腰を下ろしたところで、清香ちゃんがリュックから見覚えのある、ピンクのドット柄のビニール袋を取り出す。
私がこの間貸した漫画を入れていた袋だ。
「これ、忘れない内に返すね。ありがと」
私は清香ちゃんからビニール袋を受け取ると、この間この漫画を読みたいと言っていた神奈ちゃんに渡した。
そのまま袋をショルダーバッグにしまう神奈ちゃんから、清香ちゃんに視線を移すと、私はちょっとそわそわしながら尋ねる。
「面白かった?」
「うん、ギャグ漫画ってあんまり読まないけど、これは面白かったよ。一冊読み終わるまでに何回も笑っちゃった」
「そっかー、良かった」




