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  次の日。


私は昼食を済ませてからマンションを出ると、最寄り駅の北口へと向かった。


今日も蒸し暑くて、日陰にいてもあまり涼しいとは思えないけど、日向にいるよりは若干マシだから、私はできるだけ日陰を選んで駅を目指す。


少し歩くと、アパートやマンションばかりだった景色が少し変わって、駅が見えてきた。


三つの路線が乗り入れている駅はそれなりに大きくて、駅ビルに直結している。


でも駅ビルはそれ程大きくはないし、中に入っているのはファミリーレストランやファストフードのお店ばかりで、正直あまりぱっとしない。


反対に駅のすぐ隣――北口に建っている商業ビルは、そこそこオシャレな雰囲気を漂わせていた。


学生でも割と手が出やすい価格帯のファッションブランドのお店から年配の女性向けのお店まであるし、カフェ、レストランなども入っていて、いつも幅広い年代の女性を中心に賑わっている。


私はそれ程オシャレに関心がある訳じゃないけど、本は好きだから、このビルの六階にある図書館によく通っていた。


南口の方には大きなショッピングモールもあるけど、私の住んでいるマンションは北口の方にある上に、ショッピングモールは駅から少し歩くから、買い物をする時には大抵まず北口のビルに行って、そこで欲しい物が見付からない時にショッピングモールに行くようにしている。


 今日の私のお目当ては、日傘だ。


 あのお兄さんの連絡先も聞いていないし、返せる当てもないけど、万が一ということもある。


もしあのお兄さんの日傘と同じ物が見付からなかったとしても、できるだけ似た物を買うつもりだった。


見ず知らずの私に気前良くくれたくらいだから、きっとそう高い物ではないのだろうけど、やっぱり悪いし、できればちゃんと返したい。






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