31/126
―31―
「お兄ちゃん、都合のいい日はいつ?」
「日曜日はいつもバイトだけど、午前中だけだし、とりあえず来週と再来週の土曜は空いてるよ」
お兄ちゃんは机の上に置いてあった格安スマートフォンで予定を確認しながら、そう答えた。
お兄ちゃんは近くのスーパーで、品出しのアルバイトをしている。私はアルバイトをしていないから、お兄ちゃんより時間の融通が利くし、調査に関しては基本的にお兄ちゃんの都合に合わせて予定を立てることになるだろう。
少ししてメールを書き終えた私は、誤字脱字をチェックするために、ざっと読み返してみた。
おばあちゃん、久し振り!
暑い日が続いてるけど、元気?
こっちはみんな元気だよ。
お母さんは相変わらず忙しそうで、お兄ちゃんもバイトと勉強頑張ってるみたい。
私は高校に入って友達もできたし、勉強にも付いて行けてるから心配しないでね。
今度久し振りにお兄ちゃんと遊びに行きたいんだけど、来週の土曜日っておじいちゃんもおばあちゃんも家にいる?
返信待ってるね。
よし、用件もわかるし、文章もおかしくない。
私は安心してメールを送信した。




