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―3―

 お化け屋敷に出たり入ったりを、何度繰り返しただろう。


 数える気も失せてきた頃には、私はすっかり疲れ切っていた。


 思ったより無理をしてしまったようで、少し具合が悪くなってきた気がする。


 お化けはもう十分堪能したし、今日のところはこの辺でやめておこう。

 

 お化け屋敷を出た私は、エレベーターに乗って一階に降りた。


 そうしてエレベーターを出ると、休める所を探して短い廊下を歩き出す。


 視界が開けた先には、いくつもの四角いテーブルや椅子が並んでいたけど、今日は土曜日だから混んでいて、とても座れそうにはなかった。


 ここは再入場もできるから、歩ける内に外に出て、他に落ち着ける所を探した方がいいだろう。


 この遊園地の中には、休める場所があまりない。

 

 私は建物の外に出ると、日陰でも蒸し焼きになりそうな暑さの中、力ない足取りで出口に向かって歩き出した。

 

 ここは浅草――花やしき。

 

 ローラーコースターや観覧車といった、オーソドックスなアトラクションが並ぶ小さな遊園地だけど、元は植物園だっただけあって、園の一画は木の緑や色とりどりの花で彩られていた。


 賑やかな歓声や音楽の中で擦れ違うのは、家族連れや友達同士で来ている人達ばかりだ。


 連れのいない私はさぞかし浮いているに違いないけど、肌どころか体の中まで焦がしそうな日差しのせいでますます具合が悪くなってきて、周りの視線を気にする余裕もない。


 私にだって一緒に遊びに来てくれる友達くらいいるものの、今日はちょっと事情があって、敢えて一人で来ていた。






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