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 答えるのは少し恥ずかしかったけど、多分もう二度と会うこともない人だし、どうしても隠したい秘密という訳でもないし、話してもいいかなと思う。


 別に面白い話でもないけど、多少の暇潰しくらいにはなるだろう。

 

 私は言った。


「私、小さい頃からお化けや妖怪が大の苦手なんです。怖い話なんて絶対駄目ですし、遊園地のお化け屋敷も長い間入れなかったくらいで……」

 

 漫画やライトノベルに出てくるお化けや妖怪は、可愛い絵柄でほのぼのとしたストーリー展開だったらギリギリ大丈夫だけど、どんなに可愛い絵でも怖い妖怪が出て来たり、ホラー展開だったりするものは無理だった。


 前に「妖怪が出てくるけど、怖くないよ」と言って友達が貸してくれた漫画は、ほのぼのとした心温まるストーリーだったけど、いい妖怪だけじゃなくて邪悪な妖怪も出て来て、その邪悪な妖怪が怖くて最後まで読めずに返してしまったくらいだ。


 友達は「これでも怖いの!?」とびっくりしていたけど、やっぱり怖いものは怖い。


「でも、できれば治したいんです。もう高校生なのに、いつまでもお化けや妖怪が怖いなんて子供っぽいでしょ? それで、何とか克服しようと思って、頑張ってお化け屋敷に何度も入ってたら、具合が悪くなっちゃったんです。前やった時は平気だったんですけど、今日はかなり暑いから、そのせいかも」

「なるほど、そういうことか」


 お兄さんは腑に落ちた様子でそう言うと、その綺麗な唇にどこか面白がるような笑みを刷いて続けた。







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