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雪が溶ける前に  作者: 山口
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③2日目

風呂から上がり、翔を問い詰めることにした。嫌いだと言ってもいつまでも避ける訳にはいかない。

「ねぇ、なんで突然消えたの?」

「おれ、UFOにさらわれてたんだよ」

ーだめだ酔ってる。そんな酔ってる時に聞くのもまちがってたな。


次の日、休みだから昼まで寝てる、つもりだったのに誰かの声で目が覚めた。テレビだ。人形が海外の観光スポットを紹介している。ああ、思い出した、昨日は人を泊めたんだった。きっと私より先に起きてテレビを見ているのだろう。お腹も空いたし布団から出ることにしたが、リビングへ出ると誰もいなかった。翔はどこへ行ったんだろう。帰ったのか、職場にでも行ったのか。急に消えたのは驚きだけどいないならむしろ好都合だ。テレビを消して水を飲んだら二度寝するとしよう。


私を捨ててどこかに消えたと思っていた翔が戻ってきてくれたことは嬉しい、と強く思い込んで消えた時のつらさを忘れよう。思い込むことで一部記憶が事実よりいい方へいくなら好都合だ。


結局起きたのは昼過ぎで何かをするには時間がなさすぎるから近所のスーパーへ食材でも買いに行こう。スーパーと言っても店は小さいし客もいない、全然スーパーじゃない、とか思いながら身支度を手早く済ませる。パジャマにコートを羽織り、スヌードをかぶる。近所だからこれでいいのだ。なんなら駅前のデパートだってこれで歩ける。いや、さすがにそれは無理かもしれない。


スーパーは思ったより混んでいた。家族連れやお年寄りで賑わっている。そもそもこの時間にきたことがなかった。またしょうが来るかもしれないと懸念し食材を多めに買った


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